国際紙パルプ商事と品川区立環境学習交流施設「エコルとごし」はこのほど、同施設のキッズスペース内に紙製の人工芝を敷設した。
「マイクロプラスチック等の流出実態調査2020年度版」によれば、国内で流出しているマイクロプラスチックは年間140t、そのうち最も多いのは人工芝由来と考えられるごみで、質量比で全体の25.3%を占めるという。「エコルとごし」に敷設した人工芝の素材は、国際紙パルプ商事が取り扱う『かみのいとOJO+(オージョ)』(製造:王子ファイバー)で、パイル部分が紙製のためマイクロプラスチック問題の解決に貢献できる。また、紙の特徴として摩擦熱を通しにくく、子どもがはだしで走ったり転んだりしてもケガをしにくいという利点もある。
「エコルとごし」は、東京都内の公共建築物で初めて「Nearly ZEB」認証を取得、環境配慮性が高い施設として全国から多くの視察を受け入れている。年間来館者数は約22万人で、多世代に向けた身近な視点の環境教育に取り組んでいる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/19号」より