北海道の代表的銘菓「白い恋人」を製造販売する石屋製菓と、TOPPANホールディングスのグループ会社、TOPPANは、ISHIYAの環境に配慮した製造工程の構築に向けて、協業を開始する。
協業の第一弾では、再生樹脂を使用したフィルムを両社で企画・開発し、「白い恋人」の個包装を2月から順次切り替えていく。これにより、バージンプラスチック使用量を年間約40t、CO2排出量を年間約46t削減できる見込み。また、インクの一部には植物由来原料を使用する。「白い恋人」のパッケージは、すでに森林認証紙を使用した化粧箱、バイオマス素材を主原料としたトレー、紙素材のシールを採用しており、今回の取組みはそれに続くもの。
また両社では昨夏、TOPPANの工場監視システム「e-Platch(イープラッチ)」を活用し、石屋製菓/宮の沢工場(札幌市)の製造工程で使うエネルギーを管理する実証を行っており、両社は今後、この成果を踏まえ、ISHIYAの製造工程における工程別省エネ効果の見える化や、エネルギー使用量変動要因の分析などを実施していく予定。また森林認証紙を活用したパッケージについても、先行して導入している「白い恋人」や「チョコレートタブレット」だけでなく、今後はさらに幅広い製品で採用していく考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/19号」より