日本製紙連合会が集計した2024年1月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△8.5%の151.5万tで、17ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△12.4%の73.8万t、板紙は△4.6%の77.7万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△15.7%の51.0万tで24ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△4.4%の87.0万tで16ヵ月連続のマイナス。主要品種はすべてマイナスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+16.4%の12.4万tで3ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に東南アジア、南アジア向けが増加して+27.4%の4.4万t、パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に東南アジア向けが増加して+11.0%の8.0万tとなり、いずれも3ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比+3.5万tの189.7万tで3ヵ月ぶりの増加。うちグラフィック用紙は、塗工紙が減少して同△1.1万tの75.5万tとなり、3ヵ月連続の減少、パッケージング用紙は段ボール原紙が増加して同+3.5万tの105.3万t、衛生用紙は同+1.0万tの8.9万tとなり、いずれも3ヵ月ぶりの増加。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△10.2%の13.0万tで32ヵ月連続マイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△17.5%の38.0万tで17ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+27.4%の4.4万tで3ヵ月連続のプラス。
*包装用紙…国内出荷は△3.6%の4.9万tで14ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は△10.7%の1.1万tで2ヵ月ぶりのマイナス。
*段ボール原紙…国内出荷は△3.9%の62.6万tで8ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+19.1%の6.0万tで4ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は△5.3%の10.0万tで8ヵ月連続のマイナス。
*衛生用紙…国内出荷は△4.3%の13.5万tで6ヵ月連続のマイナス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/11号」より