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紙の業界ニュース

2024/07/09

=北越VS大王海運=北越が株主提案に反対を表明

 北越コーポレーションはこのほど、大株主の大王海運とオアシスが岸本社長の解任などを求めた株主提案に、反対を表明した。双方の対立が深まる中、6月27日の株主総会に注目が集まっている。
 投資ファンドのオアシスの提案は、岸本晢夫社長と社外取締役4名の解任、および新たな社外取締役5名の選任。提案の理由は、「岸本氏がワンマン経営支配を維持してきた結果、取締役会は弱体化し長期的な課題を見誤り、成長の展望を株主に提示できていないこと」、また「大王製紙との戦略的業務提携も、競争法上の制約と両社間の利害対立によりコストに見合うリターンを期待できないこと」など。また4名の解任については、「4名はいずれも岸本氏に迎合的な判断をしてきており、経営陣からの独立性を欠く」ため。
 一方、大王海運は、「北越のコーポレートガバナンスの実効性向上のため」として、社外取締役5名の選任(増員)を提案しており、オアシスが言うような社長と社外取締役の解任までは織り込んでいない。しかし、「北越が大王海運にレッテルを貼るような指摘をし、買収防衛策を導入した」ことで北越取締役会への不信感を強め、また「北越と大王製紙の戦略的業務提携は内容が抽象的で、同時に大王製紙株の処分方針を発表したことは矛盾する」ことなどから、「岸本社長の行動基準は株主の批判をかわすことにある」として、オアシスの株主提案への賛成も表明した。
 これに対し北越は、大手議決権行使助言会社のInstitutional Shareholder Services Inc.(=ISS)による株主総会議案への賛否推奨レポートの内容を公表し、北越の主張がISSによって概ね支持されたことを明らかにした。ISSは、北越の会社提案のうち、大王海運らを対象とした買収防衛策の発動に関する議案を除いたすべての議案に「賛成」を推奨し、一方オアシスと大王海運の株主提案についてはすべて「反対」を推奨している。株主提案への反対理由としては、岸本社長の就任期間中に業績は好転し、長期的な業績不振を示す十分な証拠がないこと、取締役会の独立性が近年大幅に改善していることなどを挙げた。
 また北越は、オアシスと大王海運の株主提案が可決された場合、北越の取締役会は15名のうち5名がオアシス指名、5名が大王海運指名の社外取締役となり、北越の経営はオアシスと大王海運らに掌握されることになって、北越の企業価値と株主価値の向上にはつながらないとの見解も示した。さらに北越は、北越コーポレーション労組による声明文も合わせて公表した。労組は、「オアシスや大王海運の株主提案によって経営陣の唐突な交替となれば、社内外に混乱を引き起こし、組合員の士気低下や顧客の信頼喪失を招く恐れがある」として、現取締役会への賛同を表明している。


株式会社 紙業タイムス社 「Future7/8号」より
 

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