日本製紙はこのほど、四国化工機と共同開発した、NS-FUJIシリーズの1大型無菌液体紙容器用充填包装システムに新たな充填包装システムを完成し、販売を開始した。
販売を開始したのは、充填機『UP-FUJI LA82』と包装機器『UP-FUJI-LA82用口栓アプリケーター』で、新充填包装システムの特徴は次の2点。
①国産の1無菌充填機として最速(日本製紙従来機6,000本/h⇒8,200本/h)
②高速で精度の高い専用口栓装着機
1の無菌充填容器は、日本国内では豆乳をはじめとする植物乳飲料を中心に、果汁やお茶などの清涼飲料用途で広範に利用されている。日本製紙は、今後も拡大が予測される植物乳飲料に最適な紙容器として、さらに国産生乳の輸出用にハンドリングに優れた紙容器として、同システムの拡販を進めていく。また、同システムを大型容器の今後の中核システムとし、将来的には、現在200を中心に展開している「ノンアルミフジパック」(アルミなしの常温長期保存紙容器)への発展を視野に、包材・機械両面から改良と改善、オプション仕様・素材の追加などを検討していく考え。
『Pure-Pak』シリーズから
新形状『Sense MINI』発売
日本製紙は、世界初の新形状(口栓付ミニ)容器『Pure-Pak Sense MINI』を開発、10月から販売を開始する。容器の成形・充填は、四国化工機が製造し日本製紙が販売する充填機『UP-F07/UP-F14』に対応している。容器の主な特徴は次の通り。
◎PETボトル500と同様のサイズ感
◎口栓・容器ともにバイオマス素材を将来的にオプション選択可
◎対応充填機はESLのベストセラー機UP-F07/F14、フレッシュさが魅力のチルド用
◎乳飲料から清涼飲料まで幅広く対応
近年コンビニを中心に、紙容器製品の陳列棚が多様化しており、従来はチルド棚での陳列が中心だったが、最近はリーチイン棚でPETボトル容器とともに陳列されるケースが増えている。新製品は、そうした変化に対応するため、容器の高さをPETボトル500と揃えた。また、ワンステップオープンの軽量口栓を採用し、再封機能も持たせることでPETボトルと同様の使いやすさを実現した。さらに、元来バイオマス素材である原紙に加え、ラミネーション、口栓の各コンポーネントに関しても、将来的にバイオ樹脂をオプションで使用できるよう準備している。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/22号」より