丸住製紙はこのほど、自製のクラフトパルプ(KP)を原料に高品質なパルプシートを製造するパルプ抄取りマシンを増設、7月23日より稼働を開始した。
同社はこれまで、生産したKPを抄取りマシン1基(日産400t)でパルプシートにしてきた。今回、1基を増設し2基体制とすることでパルプシートを増産、KPの製造過程で排出される黒液を使用したバイオマス発電設備の最大活用を促進する。
〔パルプ抄取りマシンの概要〕■建設地:丸住製紙/大江工場内■投資額:23億円■生産品種:ウェットパルプシート■生産能力:300t/日
丸住製紙は今後、KPの効率的な生産により、環境に配慮したバイオマス発電設備の最大活用を促進し、再生可能エネルギーの利用拡大を図る。余剰電力は電力会社へ供給することで、地域社会にも貢献していく。
また、パルプシートの国内外への増販、自社で使用するパルプの安定的な生産にも注力、臨海工場での一貫生産体制を生かした高品質な製品づくりに努めるとしている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/19号」より