日本製紙連合会が集計した7月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比+3.3%の173.2万tで、23ヵ月ぶりのプラスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△1.3%の77.2万t、板紙は+7.3%の96.0万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△4.9%の51.5万tで30ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が+7.4%の106.0万tで2ヵ月ぶりのプラスとなった。主要品種では包装用紙、段ボール原紙、白板紙、衛生用紙がプラスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+42.6%の14.9万tで4ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が東南アジア、南アジア、東アジア向けで増加して+135.9%の4.8万t、パッケージング用紙は包装用紙、段ボール原紙、白板紙が東南アジア向けで増加して+20.0%の10.0万tとなり、いずれも4ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比△7.0万tの179.3万tで2ヵ月連続の減少。うち、グラフィック用紙は新聞用紙が減少して同△1.3万tの69.9万tとなり、2ヵ月連続の減少。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙が減少して同△5.3万tの99.7万tとなり、3ヵ月ぶりの減少。衛生用紙は同△0.4万tの9.7万tで3ヵ月ぶりの減少となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△5.8%の13.1万tで38ヵ月連続のマイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△4.6%の38.3万tで23ヵ月連続マイナス。メーカー輸出は+135.9%の4.8万tで4ヵ月連続のプラス。
*包装用紙…国内出荷は+6.8%の5.2万tで20ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+47.0%の1.7万tで4ヵ月連続のプラス。
*段ボール原紙…国内出荷は+7.3%の78.5万tで2ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+14.0%の6.9万tで4ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は+8.8%の11.7万tで2ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+90.0%の0.5tで3ヵ月連続のプラス。
*衛生用紙…国内出荷は+5.7%の15.7万tで2ヵ月ぶりのプラス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/9号」より