リンテックは「企業版ふるさと納税制度」を活用し、福岡県に1億円を寄付した。寄付金は福岡県産業・科学技術振興財団が運営する三次元半導体研究センター(福岡県糸島市)の設備増強に使われる。9月2日、リンテックは県知事から感謝状を授与された。
リンテックは半導体後工程のパッケージング技術に関わるテープ・装置および独自プロセスの開発を進めるため、昨年、三次元半導体研究センター内に入居し、研究開発を担う組織として「実装技術開発室」を開設した。今回の寄付は、次世代半導体の三次元実装分野で、設計・試作から評価・解析までを一貫して行える同センターに、新たな設備を導入して研究開発力向上の一助とすることが目的。
九州各地で半導体産業への投資が活発化する中、福岡県は三次元半導体研究センターに新設備を導入して研究開発機能を強化するとともに、県内企業の取引拡大や新規参入、県外からの半導体関連企業の誘致を推進したい考え。
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/23号」より