日本製紙連合会は、8月のパルプ・パルプ材速報と7月の古紙需給統計を発表した。以下、％表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報（8月）
　製紙パルプの生産は＋2.5％の63.8万tで3ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋1.0％の52.0万tで3ヵ月連続の増加、UKPは＋15.3％の8.7万tで4ヵ月連続の増加となった。
　販売は＋10.1％の11.1万tで7ヵ月連続の増加。このうちBKPは＋14.5％の8.9万tで7ヵ月連続の増加。UKPは△0.8％の2.1万tで2ヵ月連続の減少となった。
　在庫は15.7万t、前月比は＋1.3％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は△5.4％で2ヵ月ぶりの減少。このうちBKPは11.5万t、前月比は＋5.6％で2ヵ月連続の増加、前年同月比は△10.8％で4ヵ月連続の減少。UKPは3.7万t、前月比は△9.1％で3ヵ月ぶりの減少、前年同月比は＋19.5％で3ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報（8月）
　パルプ材の消費は＋2.7％の124.0万tで4ヵ月連続の増加。このうち、針葉樹は針葉樹系パルプの生産増から＋6.5％の39.8万tとなり4ヵ月連続の増加。広葉樹も＋1.0％の84.3万tと2ヵ月連続で増加した。
　集荷は△2.3％の112.2万tで3ヵ月ぶりの減少。このうち、輸入は＋0.2％の86.1万tとなり3ヵ月連続の増加、内訳は針葉樹が△1.1％の13.3万t、広葉樹が＋0.4％の72.9万tだった。国産は△9.7％の26.1万tで17ヵ月連続の減少、内訳は針葉樹が△8.0％の20.3万t、広葉樹が△15.2％の5.8万t。
　在庫は129.0万t、前月比は△8.6％で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△7.8％で4ヵ月連続の減少。維持月数は前月より0.1ポイント減の1.2ヵ月となった。
■古紙需給（7月）
　古紙の入荷は＋3.1％の125.1万tで、21ヵ月ぶりの増加。内訳は、段ボール古紙が＋6.6％（79.2万t）で2ヵ月ぶりの増加、雑誌古紙が＋11.0％（17.8万t）、新聞古紙が△20.4％（12.7万t）で36ヵ月連続の減少、上級古紙が＋3.3％（11.9万t）だった。
　消費は＋0.3％の124.2万tで、5ヵ月ぶりの増加となった。内訳は、段ボール古紙＋3.7％（78.4万t）、雑誌古紙＋0.8％（16.6万t）、新聞古紙△14.5％（13.8万t）、上級古紙△1.0％（12.1万t）。
　在庫は51.8万tで前月比＋1.8％、前年同月比△12.7％。輸出は△22.7％の15.9万tで3ヵ月ぶりの減少。台湾、ベトナムが主な輸出先。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future10/21号」より