=2025年5月期第1四半期=
岡山製紙と小津産業は、2025年5月期第1四半期決算(24年6~8月)を発表した。以下、単位100万円、%表記は対前年同期比。
■岡山製紙(非連結)
〔第1四半期〕
売上高 2,951 (+2.0%)
営業益 263 (△36.8%)
経常益 309 (△32.0%)
当期益 212 (△32.8%)
〔通期予想〕
売上高 11,500 (△0.1%)
営業益 1,000 (△40.5%)
経常益 1,100 (△38.2%)
当期益 770 (△33.5%)
板紙の販売量は概ね前年並みで推移し、製品価格も維持しているため増収となったが、原料古紙の仕入れ価格が上昇し、製品の運送費も高騰していることから、大幅減益となった。
○板紙事業…売上高+1.8%、セグメント利益△35.4%。販売量は+1.1%と概ね前年並みで、改定した製品価格も維持している。
○美粧段ボール事業…売上高+2.9%、セグメント利益△81.9%。主力の青果物関連の伸び悩みをデジタル印刷製品でカバーして増収となったが、労務費の増加や運送費の高騰などから大幅減益。
通期予想は、7月公表の業績予想から変更なし。
■小津産業
〔第1四半期〕
売上高 2,575 (+2.3%)
営業益 224 (+57.7%)
経常益 259 (+18.0%)
当期益 186 (+20.3%)
〔通期予想〕
売上高 10,000 (△1.2%)
営業益 290 (△45.1%)
経常益 420 (△40.4%)
当期益 290 (△46.9%)
各営業部の役割課題を明確にし、より効果的な営業活動を実施するため、6月1日付で営業部を再編した。新営業部の概要は次の通り。
【クリーンサプライ営業部】クリーンサプライ営業部に海外営業部を統合。国内外のクリーン分野(電子・食品・製薬など)を担う
【ウェルネスケア営業部】メディカルサプライ営業部とコスメサプライ営業部を統合。ウェルネスケア分野(医療・介護・コスメなど)を担う
【エコプロダクツ営業部】環境対応製品を軸に、「鉄鋼・電力・建設」などへの営業を強化する
【コンシューマー営業部】マスク・ウェット製品など「一般消費者向け」製品の拡充のため、ディプロの営業部隊の一部を吸収
○不織布事業…売上高+1.6%、セグメント利益+52.4%。クリーン分野はAIや自動車などのエレクトロニクス関連需要が堅調に推移し売上高、利益ともに増加。ウェルネスケア分野は除菌ウェットが堅調もコスメ製品が伸び悩み売上高、利益ともに前年割れ。エコプロダクツ分野は除染布の販売実績があり売上高、利益ともに増加。コンシューマー分野は、コロナ5類移行後の需要減が一巡したため売上高は増加したが、人員増などの影響で利益は減少。グループ各社の状況は、ディプロが減収増益、日本プラントシーダーは増収減益。
○その他の事業(除菌関連、不動産賃貸)…売上高+38.8%、セグメント利益+176.7%。
通期予想は、7月公表の業績予想から変更なし。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/4号」より