特種東海フォレストが運営する、南アルプスの山小屋の「働き方」が厚生労働省から評価され、「働き方・休み方改善ポータルサイト」にその取組みが掲載された。
同社が評価されたのは、所定外労働の削減と年休取得促進についてで、取組みの概要は次の通り。
◎労働時間の適正な把握と所定外労働の削減…山小屋は、登山者の安全確保という役割から、労働時間の把握が煩雑だったが、労働時間を適正に把握するため、タイムカードを導入して時給制にした。また、事前予約制を導入したほか、宿泊定員を従前の約6割に変更。朝食は「前夜に弁当で用意」に変更。
◎休暇取得の促進…山小屋は、シーズン中はほとんど下山しないという勤務の特性から、アルバイトの人員確保が課題だったが、ハローワークや求人広告媒体に加え、大学登山部のネットワークによる求人、山小屋の魅力を伝えるイベントの企画、自治体広報誌への掲載など、さまざまなアプローチによりアルバイトを増員、休日の確保や年次有給の取得を促進した。
◎その他…携帯電話やインターネットによる連絡手段を可能にするため、設備投資により衛星通信を導入した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/11号」より