日本製紙連合会が集計した9月の紙・板紙国内出荷は、前年同月比△2.8%の163.4万tで、2ヵ月連続のマイナスとなった。以下、%表記は前年同月比。
国内出荷のうち、紙は△4.2%の77.0万t、板紙は△1.6%の86.5万t。用途別では、グラフィック用紙(新聞用紙+印刷・情報用紙)が△5.7%の52.4万tで32ヵ月連続のマイナス、パッケージング用紙(包装用紙+段ボール原紙+紙器用板紙+雑種紙+その他の板紙)が△1.1%の96.1万tで2ヵ月連続のマイナスとなった。主要品種では非塗工紙、包装用紙、白板紙がプラスだった。
紙・板紙のメーカー輸出は+12.5%の14.5万tで6ヵ月連続のプラス。うち、グラフィック用紙は塗工紙を中心に印刷・情報用紙が東南アジア、南アジア向けで増加して+15.8%の5.5万tとなり、6ヵ月連続のプラス。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に包装用紙、白板紙が東南アジア向けで増加して+10.7%の9.0万tとなり、6ヵ月連続のプラス。
紙・板紙の在庫は前月比+5.0万tの193.4万tで2ヵ月連続の増加。うち、グラフィック用紙は印刷・情報用紙、新聞用紙ともに増加して同+1.7万tの78.1万tとなり、2ヵ月連続の増加。パッケージング用紙は段ボール原紙を中心に白板紙も増加して同+2.2万tの105.0万tとなり、2ヵ月連続の増加。衛生用紙は同+1.1万tの10.3万tで3ヵ月ぶりの増加となった。
〔主要品種の動向〕
*新聞用紙…国内出荷は△12.9%の11.9万tで40ヵ月連続マイナス。
*印刷・情報用紙…国内出荷は△3.4%の40.5万tで25ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+15.8%の5.5万tで6ヵ月連続のプラス。
*包装用紙…国内出荷は+5.1%の5.1万tで2ヵ月ぶりのプラス。メーカー輸出は+33.8%の1.6万tで6ヵ月連続のプラス。
*段ボール原紙…国内出荷は△2.2%の69.1万tで2ヵ月連続のマイナス。メーカー輸出は+2.5%の6.0万tで6ヵ月連続のプラス。
*白板紙…国内出荷は、+0.4%の11.6万tで3ヵ月連続のプラス。メーカー輸出は+15.2%の0.4万tで5ヵ月連続のプラス。
*衛生用紙…国内出荷は、△3.5%の15.0万tで、3ヵ月ぶりのマイナス。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/11号」より