三菱製紙はこのほど、プラスチックフィルムを使わない写真グレードのインクジェット(=IJ)メディアを開発した。
同社はかねて、高光沢で発色性に優れることから、紙とプラスチックフィルムの積層品であるレジンコート(RC)紙をベースとした写真グレードIJメディアを生産販売してきた。しかしRC紙は、水中で攪拌してもプラスチックフィルムが紙と密着したままのため、紙としてリサイクルできないという問題があった。そこで三菱製紙は、独自の超精密塗工技術によって、プラスチックフィルムを使わなくても高い光沢感を発現する紙を開発。今後は、写真やポスター、店内POPを色鮮やかにプリントできると同時にリサイクルも可能なIJ紙として、世界市場に向けて販売していく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/18号」より