KPPグループホールディングス(KPP-GH)は、フランス・パリに本社を置く連結子会社、Antalis S.A.S.を通じ、欧州での事業を拡大している。Antalisの事業会社であるAntalis France(パリ)が、仏・ポワチエのSAS Poitou Adh〓sifs(=Poitou社)から、ビジュアルコミュニケーション事業(大判メディア印刷機、フィルム、インクなど各種消耗品の販売事業)を譲り受けたほか、同じくAntalis事業会社のAntalis Iberia S.A.(スペイン・マドリード)が、スペイン・トレドのパッケージ会社、Planchas Aislamientos y Embalajes S.L.(=Plaesa社)の全株式を取得し、子会社化した。
1997年設立のPoitou社は、フランスでラージフォーマットプリンター、カッティングマシン、各種消耗品などのキープレーヤーとして、業界での地位を確立している。KPPグループは、この事業譲受によって専門知識とサービスの補完性を強化し、幅広い製品とサービスの提供につなげていく考え。
また、スペインのPlaesa社は1983年の設立で、産業用パッケージング製品の加工・販売およびソリューション提供を行っている。パッケージング・ディストリビューター兼コンバーターとして、主にスペインで製造業、小売業、医療、防衛、食品、エンターテイメントを中心とした幅広い顧客層に、フォーム、硬質プラスチック(PE、EPS、PP)、木材、コルク、セルロースパルプ、段ボール、キャンバス、布地などのパッケージ製品をカスタマイズして提供している。Antalisは、Cohal社・Gosuma社・100metros社に続くPlaesa社の買収により、イベリア半島でのパッケージング・ソリューション事業を拡大する。