三井不動産レジデンシャルと日本製紙は、三井住友銀行のサポートのもと、誰でも気軽に都心マンションから植林に参加できる「エリートツリー」苗木の里親プロジェクトのトライアルを開始する。
日本は国土面積の約7割が森林であり、またその約4割を「人工林」が占めている。人工林には、「植える」「育てる」「収穫する」のバランスのよいサイクルが必要だが、実際は伐採が進まず、さらに伐った後も3~4割しか植林されていないのが実態だ。
今回のプロジェクトは、従来品種に比べて花粉が少なく成長性に優れる「エリートツリー」を、三井不動産レジデンシャルが分譲している都心マンションの入居者の自宅で、苗木が植林できるようになるまでの約1年間、育苗してもらうというもの。都心マンションに住む人でも自宅で植林活動に参加でき、また参加者には、日本製紙グループの紙製品や、三井不動産レジデンシャルの「くらしのサス活」アプリとの連携によるインセンティブの提供を予定している。
両社はプロジェクト第一弾として5月24日、三井不動産レジデンシャルの分譲マンション入居者を対象に、俳優の伊藤淳史氏をゲストに迎えてワークショップを開催した。ワークショップでは、エリートツリーの苗木と、日本製紙の新素材『ミネルパ』から作られたオリジナルポット(植木鉢)を配布し、参加者にエリートツリーが成長した30年後の暮らしをテーマにオリジナルのデザインを描いてもらった。
今後は、参加者の声をもとにマンションでの育苗環境の確認や入居者への告知・回収方法などの課題を抽出し、取組みの拡大を検討していく。