王子ホールディングスは、ブラジルのグループ会社、Celulose Nipo-Brasileira S. A.(=セニブラ、本社:ミナス・ジェライス州)を通じ、アフリカン・マホガニーの植林事業を行うMogno Das Alterosas Investimentos Florestais S.A.(=MDA)とMamoneira Agropastoril S.A.(=Mamoneira)の発行済株式を一部取得した。写真は植林地の概観。
王子は、温室効果ガス(=GHG)の排出量を2050年までに実質ゼロとする長期ビジョン「環境ビジョン2050」を制定し、そのマイルストーンとなる「環境行動目標2040」では、40年度までにGHG排出量を18年度比で50%削減すると同時に、18年度排出量の50%相当分を森林により吸収・固定する目標を掲げた。その一環として植林地の拡大を国内外で進めている。
王子グループはこの新たな植林地で、アフリカン・マホガニーを大規模に植林し、高い炭素固定効果が期待できる牧草地への植林も行う。アフリカン・マホガニーは、高級家具や船舶・高級車の内装材など、プレミアム市場で需要が拡大している高付加価値材。王子は、CO2の吸収・固定を進めながら、持続可能な森林資源の確保と事業ポートフォリオの多角化を同時に実現する考え。
【MDA社】▽本社:ミナス・ジェライス州・ナタランジャ市▽事業内容:植林および木材の販売
【Mamoneira社】▽本社:ミナス・ジェライス州・ナタランジャ市▽事業内容:土地管理
【取得植林地概要】▽面積:植林可能面積9,000ha▽異動後の所有割合:MDA80%、Mamoneira45%▽植栽樹種:アフリカン・マホガニー