ENEOSとTOPPANホールディングスが進める古紙バイオエタノール実証事業のパイロットプラントを、日本製紙の富士工場に建設することが決まった。
ENEOSとTOPPANホールディングスは、難再生古紙などを原料とする国産バイオエタノール事業の立上げについて協議を重ね、昨春から事業化に向けた実証事業を行ってきた。これをさらに推進するため、パイロットプラントの建設を決めたもの。
実証事業では、TOPPANホールディングスが開発した防水加工紙やノーカーボン紙などの難再生古紙から不要部分を取り除き、繊維分が豊富な原料にする前処理プロセスと、ENEOSが開発したエタノールの連続生産技術を組み合わせて、スケールアップを検討する。
日本製紙は富士工場の一部敷地の提供と、パイロットプラントの一部(糖化発酵プロセス)の運転を担当する。パイロットプラントの規模は古紙投入量が約1~3t/日、バイオエタノールの生産量は約300/日を予定している。2027年前半に稼働を開始し、30年度以降の商用化を目指す。なお同事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(=NEDO)の「バイオものづくり革命推進事業」に採択された。







