王子ホールディングスは、溶解パルプ(=DP)およびバイオエタノール製造販売事業を展開するAustroCel Hallein GmbH (=AustroCel、オーストロセル社)の全株式を取得する。投資ファンドTowerBrook Capital Partnersと株式譲渡契約を締結した。
AustroCel社は、バイオ化学品に使用される特殊DPを製造しながら、その製造工程で発生する副産物からバイオ燃料(次世代バイオエタノール)を製造する、欧州で最も先進的なバイオリファイナリー企業の一つ。高いコスト競争力と開発力で多岐にわたる新規製品群へ参入しており、特にBioFuels(バイオエタノール)事業では、欧州規制(RED規制)の施行に伴い、非可食材が原料となる次世代再生可能エネルギーの需要増が見込まれる中、2021年から商業販売を開始し、同分野でのパイオニアとなっている。また昨年は、DP副産物のリグニンを活用し、灌漑を大幅に削減できる生分解性土壌保水材を開発、欧州の農家を支援する製品として市場展開を進めている。
王子ホールディングスは、事業ポートフォリオの転換を加速させる中で木質バイオマスビジネスの中核化を図っており、今回の買収はこの戦略に基づくもの。
【AustroCel社の概要】▽所在地:オーストリアザルツブルク州ハライン▽事業内容:溶解パルプおよびバイオエタノール製造・販売事業▽事業分野と用途:①BioMaterials事業(一般用途向けDP)⇒レーヨンなどの繊維、アパレル ②BioPerformance事業(特殊用途向けDP)⇒建築、塗料、食品、医薬品 ③BioFuels事業(DPの副産物を活用したバイオ燃料)⇒バイオエタノール、バイオガスなど▽24年12月期売上高:1億6,800万ユーロ(約286億円)







