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紙の業界ニュース

2026/01/29

=トーエイ=太陽光パネルのリサイクル設備を導入

 特種東海製紙グループのトーエイ㈱(本社:愛知県知多郡東浦町、今津真治社長)は、太陽光パネルの大量廃棄時代に対応するため、このほど㈱エヌ・ピー・シー製の太陽光パネルリサイクル設備「フレーム・J-Box分離装置」と「ガラス分離装置」を導入した。サーキュラーエコノミーあいちPT3のメンバーとして、地域と連携した資源循環への貢献を目指し、新規事業として太陽光パネルリサイクルに本格参入する。
 FIT制度開始とともに導入された太陽光パネルは順次、製品としての寿命を迎えるが、この大量廃棄は喫緊の社会課題となっている。トーエイは長年培ったリサイクルのノウハウを活かし、この巨大な課題解決と事業多角化を目的に、太陽光パネルリサイクル事業への新規参入を決断した。
 今回導入する設備は新規事業の中核となるもので、以下の戦略的目的を達成する。
①初期処理能力の確保…新規参入と事業の本格始動に向け、広域の需要に対応できる初期処理能力を確保。
②高効率な資源回収の実現…ホットナイフ分離法により、太陽光パネルから板ガラスのまま分離。資源を高い純度で回収する。同方式の採用は愛知県内ではトーエイのみ。太陽光パネルではガラスが全重量の60~70%を占めるが、熱分解方式を除くとホットナイフ方式でしか板ガラスに戻すことは困難。
③リサイクル企業としての事業多角化…家電リサイクルで培ったノウハウを応用し、急増する使用済み太陽光パネルのリサイクル市場に参入することで、持続的な成長基盤を構築。

 なお、同設備導入計画は令和6年度の補正予算枠で、環境省が受託する「プラスチック資源・金属資源等のバリューチェーン脱炭素化のための高度化設備導入等促進事業」に正式に採択された。トーエイはこの補助金活用により、計画を確実に実行し、新規事業への早期参入を図る。
 この補助金採択は、同社の新規事業が再生可能エネルギー普及と廃棄物対策という政策目標に合致し、その実現可能性と環境・社会貢献性が公的に認められたことを意味する。これにより、事業の信頼性と資金計画の安定性がより強固なものとなった。
 導入設備の概要と特長は以下の通り。
【フレーム・J-Box分離装置】
▽型番:NFJS-SA-1300×2500
▽処理能力:月間86.4t(1ヵ月当たり20営業日の場合)
▽特長:太陽光パネルのアルミフレーム、並びにJ-Box(ジャンクションボックス)をガラスから取り外す装置で、ガラスが割れていても処理が可能

【ガラス分離装置】
▽型番:NGS-1090×2100-S
▽処理能力:月間102t(1ヵ月当たり20営業日の場合)
▽特長:ホットナイフ分離法によりセルシートと板ガラスを分離する装置。板ガラスを割ることなくセルシートと分離させることが可能
▽稼働開始予定
 どちらも2026年2月の稼働開始を予定しており、トーエイの家電再商品化工場に導入される。
 トーエイではかねてガラスの再商品化事業を行っており、高純度で分離されたガラスであれば板ガラス以外でも、大部分をリサイクルガラス造粒砂『サンドウエーブG』として出荷することが可能。また、家電・小型家電のリサイクル事業で培った信頼関係により、廃太陽光パネルの集荷先やガラス以外の各選別品の出荷先を多く保持している。
 設備を設置する同社の家電再商品化工場は、全国で比較的多くのメガソーラーが設置されている中部エリアに位置するが、愛知県内でホットナイフ方式の設備を導入する工場は同社しかない。他方式なら愛知県内でも導入されており、ホットナイフ方式とは違うメリットもある中で、あえて同社がホットナイフ方式を採用するのは、別方式の設備を有する企業とパートナーシップを築き、大量排出時に地域全体で太陽光パネルのリサイクルに取り組むため。
 同社は「サーキュラーエコノミーあいちPT3への参画を活かし、リサイクルの専門知識と最新設備により循環型社会構築に貢献し、持続的な成長を推進していく」としている。

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