=2026年3月期決算①=
紙パ関連各社の2026年3月期決算(2025年4月~26年3月)の発表が始まった。今号より順不同で紹介していく。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年度比、〈 〉内は前年度の実績値。
【製紙関連】
■リンテック
〔2026年3月期〕
売上高 319,385 (+1.1%)
営業益 25,156 (+2.4%)
経常益 25,666 (△1.6%)
当期益 17,374 (+20.0%)
〔2027年3月期予想〕
売上高 342,000 (+7.1%)
営業益 27,500 (+9.3%)
経常益 27,500 (+7.1%)
当期益 19,500 (+12.2%)
AI関連の需要増加により半導体・電子部品関連が堅調に推移し、売上高は微増。利益は原燃料価格の上昇や人件費を含む固定費の増加はあったものの、販売量の増加もあり営業増益。
○印刷材・産業工材関連…売上高△1.1%、営業利益△63.8%。売上高は、国内は堅調だったが米国子会社が売上構成および為替の影響を受け、微減となった。営業利益は、原燃料価格・物流コストの上昇、固定費の増加のほか、米国でも固定費が増加、また工程歩留まりの悪化もあり、大幅減益。印刷・情報材事業部門の売上高は△0.8%、産業工材事業部門は△2.3%。
○電子・光学関連…売上高+4.6%、営業利益+19.5%。売上高は、韓国・台湾子会社の閉鎖の影響はあったが、半導体・電子部品関連製品の好調により増収。利益は、新設備の減価償却費などの固定費が増加したが、半導体・電子部品関連製品の増販により増益。アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は+9.2%、オプティカル材事業部門は△30.0%。
○洋紙・加工材関連…売上高+2.8%、営業利益+82.6%。洋紙事業は総じて低調だったが、加工材事業で剥離紙や剥離フィルムが堅調だったため増収。利益は、洋紙事業で前期に実施した固定資産減損により営業損失が縮小したことに加え、加工事業の増販効果もあり大幅増益。洋紙事業部門の売上高は△1.3%、加工材事業部門は+5.9%。
2027年3月期は、長期ビジョンのマイルストーンと位置づけた中期経営計画の最終年度に当たる。米国の高関税政策や中東情勢などの世界情勢に加えて、原燃料や輸送コストの上昇、人件費や新規生産設備導入に伴う減価償却費などの固定費増加が利益押し下げ要因となるが、計画達成を目指す。
【紙流通】
■共同紙販ホールディングス
〔2026年3月期〕
売上高 16,446(△2.6%)
営業益 △30 〈△10〉
経常益 △2〈+27〉
当期益 37(+34.9%)
〔2027年3月期予想〕
売上高 16,500(+0.3%)
営業益 70〈△30〉
経常益 70〈△2〉
当期益 65(+72.0%)
セグメント別売上高は、洋紙卸売事業が△2.6%の16,352百万円、不動産賃貸事業が△14.7%の92百万円、物流事業は+4.1%の308百万円。安定供給と適正価格を堅持した販売に努め、販管費の削減に取り組んだものの、需要の減少と仕入コストの高騰が影響した。一方、財務体質強化のため政策保有株式などの見直しを図ったことから、当期益はプラスとなった。
郡司勝美代取会長は、「売上総利益率は、前期・当期と2期にわたり前年割れ、また営業利益のマイナスは、何よりも販売価格の上昇が見込めない中、仕入コストが大幅に上昇したことに起因している。品種別にみると、情報用紙の販売量・金額がかなり厳しいと感じている。次期は、中東情勢も含め、4月以降に値上げ気運の高まりも考えられることから、業績予想通りの達成に向けて動いているところだ」と強調した。
【紙加工】
■トーモク
〔2026年3月期〕
売上高 224,090 (+2.0%)
営業益 11,378 (+21.6%)
経常益 11,445 (+21.7%)
当期益 7,361 (+13.1%)
〔2027年3月期予想〕
売上高 220,500 (△1.6%)
営業益 12,700 (+11.6%)
経常益 11,900 (+4.0%)
当期益 8,100 (+10.0%)
■ナカバヤシ
〔2026年3月期〕
売上高 61,598 (△1.9%)
営業益 2,875 (+60.9%)
経常益 3,219 (+45.4%)
当期益 1,934 (△3.0%)
〔2027年3月期予想〕
売上高 66,000 (+7.1%)
営業益 3,300 (+14.8%)
経常益 3,650 (+13.4%)
当期益 1,950 (+0.8%)
■野崎印刷紙業
〔2026年3月期〕
売上高 14,016 (△3.8%)
営業益 516 (△25.2%)
経常益 570 (△24.0%)
当期益 359 (△31.2%)
〔2027年3月期予想〕
未定
=2026年12月期第1四半期①=
続いて、紙パ関連12月決算企業の2026年12月期第1四半期決算(26年1~3月)を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比。
【紙加工】
■コクヨ
〔第1四半期〕
売上高 108,099 (+8.7%)
営業益 13,848 (+2.7%)
経常益 14,517 (+11.4%)
当期益 10,091 (+0.8%)
〔通期予想〕
売上高 390,000 (+8.4%)
営業益 27,000 (+2.9%)
経常益 26,800 (△1.6%)
当期益 20,300 (△5.5%)







