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紙の業界ニュース

2026/04/07

決 算

=2026年3月期第3四半期=
    紙パ関連各社の2026年3月期第3 四半期決算(25年4~12月)が出揃った。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。

【製紙】
■王子ホールディングス
〔第3四半期〕
売上高 1,392,951(+0.7%)
営業益 26,668(△53.2%)
経常益 22,739(△63.9%)
当期益 30,999(△38.5%)
〔通期予想〕
売上高 1,850,000(+0.0%)
営業益 45,000(△33.5%)
経常益 35,000(△49.0%)
当期益 50,000(+8.3%)
    売上面では、Walki社の買収による連結子会社化もあり、増収。利益面は、営業益が国内の販売量減少や海外のパルプ市況悪化により減益。経常益は、営業段階の減益に加え、金利上昇による支払利息の増加で減益。当期益は経常段階の減益のほか、Oji Fibre Solutionsおよび王子ネピアの事業構造改善費用を特別損失に計上したことから減益。
○生活産業資材…売上高+ 2.8 %、営業益△ 9.3 %。国内事業は、段ボール・大人用おむつ・家庭紙での価格修正効果があったものの、物価上昇に伴う消費抑制を受け減販となったほか、2024 年9 月に子供用おむつの国内事業から撤退した影響もあり減収。営業益は、物流費や人件費の上昇で減益。海外事業は、サステナブルパッケージング事業におけるWalki社の買収・連結子会社化により増収。営業益は、Oji Fibre Solutionsの段ボール原紙
事業撤退などにより増益。
○機能材…売上高△0.4%、営業益△26.5%。国内事業の特殊紙は増収、感熱紙は減収。営業益は前年並み。海外事業は感熱事業の円貨換算差で増収も、営業益は南米における価格競争の激化や米国の関税政策による減販で減益。
○資源環境ビジネス…売上高△0.9 %、営業益△80.7%。国内事業は、エネルギー事業での販売電力増加により増収増益。海外事業はPan Pac社が復旧し増収も、パルプ市況の悪化により減収減益。
○印刷情報メディア…売上高△6.9 %、営業益△ 35.5 %。国内は需要減少の継続で減収減益。海外は江蘇王子製紙が市況悪化による価格下落から減収も、コストダウンや原燃料価格の下落で増益。
    通期予想は2025 年11 月公表の
業績予想から変更なし。

■日本製紙
〔第3四半期〕
売上高 889,522(+0.4%)
営業益 15,037(+35.5%)
経常益 13,956(+9.0%)
当期益 7,752(135倍)
〔通期予想〕
売上高 1,200,000(+1.5%)
営業益 30,000(+52.2%)
経常益 24,000(+54.8%)
当期益 10,000(+120.3%)
    洋紙・板紙の輸出販売量が減少したものの、2024年度に稼働したクレシア宮城工場の売上高が全期間にわたり寄与したことや、前年同期に日本ダイナウェーブパッケージング(NDP)社で実施された大規模なメンテナンス休転の影響解消で増収。
    営業益は、人件費や物流費が上昇したものの、NDP社が通常操業に戻ったことに加え、Opal社メアリーベール工場の操業効率改善によるコストダウンや増産で増益。
○紙・板紙…売上高△2.5%、営業損失△218百万円(前年同期比△7,033百万円)。洋紙の国内販売量は需要減が継続したものの、他社の事業撤退もあり増加。輸出販売量は、洋紙・板紙ともに市況悪化の影響で減少。
○生活関連…売上高+5.0%、営業益+4,161百万円(前年同期比+11,073百万円)。家庭紙は、前記クレシア宮城工場の売上げ寄与から増加。液体用紙容器の販売量は前年並み。機能性フィルムは販売量が増加。海外事業は、Opal社メアリーベール工場の労使協定改定で生じた労働争議に伴う操業停止や、円高による為替影響はあったものの、NDP社のメンテナンス休転の影響解消で増収。
○エネルギー…売上高△11.7%、営業益△9.8%。石炭価格の下落に伴う販売電力価格の低下に加え、電力販売量の減少により減収。
○木材・建材・土木建設関連…売上高+0.1%、営業益+13.2%。木材・建材は、バイオマス燃料需要の増加により増収。
    通期予想は2025年11月に公表した業績予想から変更なし。

■大王製紙
〔第3四半期〕
売上高 493,063(△1.8%)
営業益 18,092(+165.4%)
経常益 16,026(+273.6%)
当期益 8,820〈△6,281〉
〔通期予想〕
売上高 670,000(+0.2%)
営業益 22,000(+124.3%)
経常益 14,000(+209.0%)
当期益 5,000〈△11,197〉
ホーム&パーソナルケア(H&PC)海外事業における構造改革の影響で減収となったが、営業益・経常益はその構造改革による固定費削減や、H&PC国内事業におけるソフトパックティシューや長尺トイレットペーパーなど付加価値商品の伸長および価格改定の浸透で大幅な増益。
    当期益は、在外子会社株式の売却損失見込額が財務状況の想定を上回り改善、インフレ会計の影響による減少額を特別利益に計上したことや、22 年9 月に発生した、いわき大王製紙のボイラー損壊事故に係る受取保険金並びに固定資産圧縮損をそれぞれ特別損益へ計上し大幅な増益となった。
○紙・板紙…売上高△2.7%、セグメント利益+89.2%。新聞用紙は販売量・売上高ともに増加。洋紙は価格改定で販売単価は上昇も、需要減が続き販売量・売上高ともに減少。包装・機能材は中国向け包装用紙の輸出減少から販売量は減少も、売上高は前年並み。板紙・段ボールは個人消費が低調、輸出は中国および東南アジアの需要低迷も、年末商戦の販売増で販売量・売上高とも前年並み。
○H&PC…売上高△0.2%、セグメント利益+6,433百万円(前年同期比+6,836百万円)。国内事業は、ファミリーケア(衛生用紙)事業の成長が牽引し増収増益。紙加工品は、販売量が前年並みも、付加価値商品の販売伸長や価格改定の浸透から増収。海外事業は、トルコ子会社の売却をはじめとした各エリアの構造改革により減収となったが、固定費の削減により増益。中国やタイは販売が伸長。ブラジルは衛生用紙を中心に販売回復。
○その他…売上高△13.2%、セグメント利益△24.9%。通期予想は2025 年5 月公表の業績予想から変更なし。

■北越コーポレーション
〔第3四半期〕
売上高 212,708(△7.3%)
営業益 5,363(△64.4%)
経常益 8,376(△41.8%)
当期益 6,450(△43.8%)
〔通期予想〕
売上高 292,000(△4.5%)
営業益 8,000(△59.4%)
経常益 10,000(△46.7%)
当期益 6,000(△61.4%)
○紙パルプ事業…売上高△8.3 %、営業益△71.2%。海外市場におけるパルプや、洋紙・板紙の販売量減などにより減収減益。
○パッケージング・紙加工事業…売上高+5.2%、営業益+189.5%。液体容器の価格改定や販売量の増加により増収増益。
○その他…売上高+0.4%、営業益△15.8%。主に建設業において外部受注の増加から増収も、木材事業における物流費の高騰で減益。通期予想は2025 年10 月公表の
業績予想から変更なし。

■三菱製紙
〔第3四半期〕
売上高 117,761(△11.2%)
営業益 △1,090〈2,413〉
経常益 205(△92.4%)
当期益 △2,047〈2,401〉
〔通期予想〕
売上高 160,000(△9.1%)
営業益 2,000(△56.2%)
経常益 3,500(△23.0%)
当期益 1,500(△65.5%)
原燃料コスト安やドイツ事業でのコストダウン効果はあったものの、25 年12 月に発生した青森県東方沖地震に伴う損失や、老朽化による設備トラブル、ドイツ事業の販売減少もあり減益。
○機能商品事業…売上高△15.5%、営業益△67.5%。国内事業において、情報用紙関連製品では、感熱紙の販売額は前年並み。ノーカーボン紙、PPC用紙は販売量、販売額とも減少。リライトメディアは、販売額が減少。イメージング関連製品
は、販売額は増加。機能材関連製品も販売額は増加。全熱交換素子は、北米向けコンドミニアム用途が好調で販売額は増加。水処理膜基材は販売量・販売額とも減少。蓄電デバイス用セパレータは販売額が減少。海外のドイツ事業は、販売量・販売額ともに減少。
○紙素材事業…売上高△7.1%、営業損失△ 1,895 百万円(前年同期比△1,934百万円)。印刷用紙は、国内市場での販売量・販売額がともに前年並み。包装紙は販売を伸ばすも、輸出は販売額が減少。市販パルプは、輸入品の影響を受けて国内販売量が減少。輸出では針葉樹パルプの増産を図り、販売を開始したが販売額は減少。
○エンジニアリング…売上高+24.3%、営業益+25.6倍。
    通期予想は、2025 年11月に公表した業績予想を修正した。修正額(単位100万円)は、売上高△10,000、営業益△3,000、経常益△2,000、当期益△2,000。
    25年12月に発生した青森県東方沖地震による八戸工場の操業への影響や、老朽化に伴う設備トラブル、ドイツを含む欧州経済の低迷長期化による販売減などを踏まえ下方修正した。

■中越パルプ工業
〔第3四半期〕
売上高 81,071(△2.5%)
営業益 1,273(△61.7%)
経常益 1,778(△52.9%)
当期益 1,115(△56.5%)
〔通期予想〕
売上高 110,000(△0.9%)
営業益 3,700(△23.6%)
経常益 4,100(△19.8%)
当期益 2,700(+53.3%)
    海外市況におけるパルプ輸出価格の下落やこれに伴う販売量減、紙需要の減退により減収。利益面は、これら販売要因に加え、固定費の増加、原燃料価格の上昇により減益。
○紙・パルプ製造事業…売上高△3.1%、営業益△76.3%。新聞用紙は他社撤退による振替需要もあり、販売量・販売額ともに増加。印刷用紙と包装用紙は販売量・販売額ともに減少。特殊紙・板紙・加工品のうち、壁紙は販売量・販売額ともに前年並み、板紙・加工品はカップ麺向け輸出需要増で販売量・販売額ともに増加。衛生用紙は販売量・販売額ともに増加。パルプは販売量は前年並みも、海外市況の悪化で販売額は減少。
○発電事業…売上高+1.4%、営業益+0.3%。燃料価格の上昇を固定費の原価低減でカバーし、売上高、利益ともに前年並み。
○その他…売上高+2.8%、営業益△19.4%。建設関連事業の受注増
で増収も、人件費など諸費用上昇分をカバーしきれず減益。
    通期予想は2025年11月に公表した業績予想から変更なし。

■特種東海製紙
〔第3四半期〕
売上高 71,902(+0.9%)
営業益 3,541(+23.1%)
経常益 5,029(+4.3%)
当期益 4,027(+8.8%)
〔通期予想〕
売上高 99,000(+4.4%)
営業益 5,000(+27.3%)
経常益 7,000(+12.4%)
当期益 4,900(+35.8%)
○産業素材事業…売上高+0.3 %、営業益+25.3%。段ボール原紙およびクラフト紙は、日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの売上げが堅調に推移。赤松水力発電所における前年同期の設備トラブルによる停止影響の反動で増収増益。
○特殊素材事業…売上高△6.6 %、営業益△2.1%。特殊印刷用紙は、国内向け需要減の影響が大きく減収。特殊機能紙は、情報用紙の需要減や海外向けの一部需要が2Qより調整局面に入り減収。利益面では、売上減と原燃料コストの上昇から減益に。
○生活商品事業…売上高+1.5 %、営業益+37.1 %。トイレットペーパーは価格改定と安定需要で増収増益。ペーパータオル、ラミネートなどの加工品も価格改定の浸透で売上高は前年並み。
○環境関連事業…売上高+7.7 %、営業益+85.4%。十山のウイスキー販売が堅調に推移、特種東海フォレストの建設事業で増収増益。また、貴藤の業績が寄与したことにより増収増益。通期予想は2025年5 月に公表した業績予想から変更なし。

【製紙関連】
■レンゴー
〔第3四半期〕
売上高 758,754(+2.3%)
営業益 33,004(△1.1%)
経常益 33,714(△4.4%)
当期益 30,128(+14.3%)
〔通期予想〕
売上高 1,005,000(+1.2%)
営業益 40,000(+6.9%)
経常益 40,000(+2.1%)
当期益 24,000(△17.2%)
○板紙・紙加工関連事業…売上高+1.1%、営業益+3.1%。固定費や物流費は上昇も、前年度の製品価格改定が寄与し増収増益。
○軟包装関連事業…売上高+ 6.1%、営業益+100.0%。価格改定と販売量増加により増収増益。
○重包装関連事業…売上高+0.8%、営業益+18.3%。電気材料分野の好調と価格改定が寄与し増収増益。
○海外関連事業…売上高+2.7 %、営業益△96.5%。欧州の自動車産業低迷で採算が悪化し減益。
○その他の事業…売上高+1.9%、営業益△25.4%。運送事業における労務費上昇で減益。

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