全日本紙製品工業組合は5月28日、共和会館(東京・台東区)において、第62回通常総会を開催した。開催に当たり、黒田章裕(コクヨ)理事長が登壇。黒田理事長は冒頭の挨拶で次のように述べた。
「われわれはこれまで、消費者に喜ばれる紙製品を提供してきたが、最近は市場との距離が離れつつあると感じる。予期せぬ国際情勢や急激な変化に対応し、事業継続と社員の生活安定を図るためには、これまでの仕事の仕方を抜本的に変える必要がある。
ここで、弊社の大阪オフィス移転について少し話すと、米国人デザイナーにデザインを依頼した。実は数年前に彼の講演を聞き、彼自身の経験から『知ったかぶり』をして過去の成功パターンを使い回していると気づき、それ以降は過去を白紙にして顧客と何百回も議論するスタイルに変えたという。そこで弊社でも、『知ったかぶり』を排除し、デザイナーが創業者の想いや企業のルーツを徹底的にヒアリングした結果、従来とは全く異なる見事なオフィスが完成した。
何が言いたいかというと、われわれは封筒やノートなど各分野のプロであるが、過去の経験や連続的なビジネスの延長線だけに頼る『知ったかぶり』の経営には限界がきているのではないか。これからは非連続な挑戦や、未知の時代へのアプローチが必要だ。不透明な時代だからこそ、経営者が率先して変化を促し、社員が新しい環境でチャレンジできる土壌づくりが重要。このような業界や各企業のトライに期待したい」
続いての来賓挨拶では、森下龍樹・経済産業省製造産業局素材産業課課長補佐が登壇し祝辞を述べた。
総会は組合員総数50名に対し、本人出席22名、委任状出席28名となり定数に達した。議長は黒田理事長が務め、議案審議に入ると、上程された計5議案すべて満場一致で承認・可決された。







