板紙を成形したものの一種が段ボールである。板紙は段ボール原紙(段原紙)、紙器用板紙、その他の板紙に分類され、そのうちの段ボール原紙を複数枚、貼り合わせてシート状にしたものが段ボール(段ボールシート)である。段ボール原紙は、ライナー(外装用と内装用)と中芯原紙に分けられる。外装用ライナーは段ボールの外側および内側に使用される。内装用は外装用よりは強度が低く、あまり強度を要求されない紙箱の中仕切りなどに使用される。中芯原紙は、外装用ライナーと貼り合わせる形で使用され、衝撃を和らげる働きがあって、中味を保護する。そもそも段ボールの「段」というのは、この中芯部分が段々になっていることから付けられた。
出典:「知っておきたい紙パの実際2009」株式会社紙業タイムス社