北米5月の印刷筆記用紙市場ではほぼ全ての品種で需要低迷に拍車が掛かった状況となった。統計によれば、全体の出荷が対前期比で8%減、特に印刷筆記用紙は同7.6%減少、塗工印刷用下級紙では同6.2%減、また同非塗工でも同5.4%減、コート紙でも同6.8%減少、更に上質紙も同9.4%減と軒並みダウンを強いられている。5月の北米の在庫総数量は前月比2.8%増加して143万トンとなった。過去10年間の統計を見ても5月は在庫量が増加する傾向が見られる。北米のSC紙メーカーは市場内の廉価な微塗工紙と流入してくる欧州製の競合SC紙を敵に回して、継続的に重圧を受けている状況となっている。
6月20日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ