ブラジル南西地方は2013年末以降、深刻な天候不順に喘いでおり、特に厳しい干ばつによって同国紙パルプ産業は大きな打撃を被っている。深刻な雨不足でEldorado社などメーカーはパルプ輸送船が使用できなくなっており、また山火事が頻発する原因ともなっている。世界最大のユーカリパルプ・メーカーであるFibria社は、サンパウロ州に位置する同社Jacareiパルプ工場に於いては、必要であれば緊急措置を取る局面まで差し迫った状況にあると公表している。既にメディアが報道した様に、この天候不順による干ばつが原因で5月から輸送用の水路が閉鎖になったことによって、Eldorado社は輸出向けの物流システムの変更を余儀なくされ、現在は全ての輸出貨物は鉄道での輸送に切り替えている。
10月28日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ