現在、日本固有の製紙メーカー各社は、国内での従来の紙ベース製品市場の需要低迷の為、発電や蓄電部品その他別の産業分野への事業展開を進めている。日本製紙連合会によれば、日本での紙・板紙の需要はピークであった2000年の3千1百96万トンを境に減少傾向となり、2009年には3千万トンを切り、2013年には2千7百66万トンまで下落した。特に新聞用紙、チラシなどが大きく出荷量を落としてきた。日本国内でもスマホなど電子機器の普及が紙需要減退の大きな要因となっている。日本の製紙メーカー大手各社は前述の如く、紙以外の分野への参入に加え、国外市場での紙製品需要を狙って、主に中国、東南アジアへその生産拠点を移しつつあるのが現状となっている。
3月15日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ