ロシア政府の独占禁止取締機関FASは、このほど同国Arkhangelsk pulp & paper社の国内市場での価格設定に対し訴訟手続きを始めた。FASによれば、同社は2014年12月以降、同社の輸出価格より約22%高い価格を国内市場で設定してきたというもの。その価格差は同社が2014年2月から2015年3月の間に国内市場価格を96%値上げしたものの、輸出価格には35%しか転嫁しなかったことに由来しているとしている。仮に同社の価格政策が正当な競争を妨害していると認定された場合は、多額の罰金が科されることになる模様。業界関係者によれば、罰金は当該期間に同社が売り上げたN材パルプ総額の15%にのぼるとしている。
7月7日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ