中国通関当局が公表した最新の統計によれば、中国の3月市販パルプ輸入量は引き続き堅調に推移しており、前月比3.1%増の221万4千トンを記録した。前月比で急上昇をみせた2月到着分の214万8千トンからは、やや緩やかな伸びとなったとしている。2ヶ月連続で上昇をみせたのは、12月と1月に中国ユーザー勢の特にLBKP大規模購買が要因となったもの。インドネシアの年産280万トンのAPP社OKI工場から出てくるLBKP追加トン数を見込んで、昨年LBKPをほとんど購入しなかったが、同工場の操業遅延にもかかわらず、早々に動き出すであろうと見込んだ誤った判断があったとしている。結局、OKI工場は12月に一部だけ操業開始となった。中国の製紙メーカーは、紙・板紙の生産量を増やし、国内市場での最終製品の価格上昇を求めている間に、パルプ在庫が不十分であることに気付く結果となった。
5月8日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレード ブログ