ブラジルの溶解パルプ(DP)メーカーJari社は、繊維製品の中の合成繊維と比較して、綿供給とセルロースビスコースの多様性の為に、今後数年間、世界的なDP需要がプラスに留まることを期待している。現在、繊維の62.7%が合成繊維から、30.7%が天然繊維から、6.6%がセルロース繊維から作られているとしている。また、テキスタイルの需要は毎年4~5%の伸びを続け、合成繊維とセルロース繊維の両方がこの市場を獲得しようと狙いを定めているといえる。Jari社のCEOによると、同社Monte Dourado工場は現在、フル稼働つまりDPを年間25万トン生産しており、世界のDP需要の大部分を占める中国市場に焦点を絞っているとしている。中国の産業は新しい原材料に非常に速く適応し、DPの需要は益々増加してきているとしている。
8月22日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ