米国森林紙製品協会が公表した国勢調査データによると、2017年同国紙パルプ産業からの輸出は9年連続の黒字を記録したが、一方、同国産業界全体の輸出は2年連続且つ過去7年のうち6回目の減少を記録したことが分かった。2017年の紙パルプの貿易黒字は、2016年の2千2百20万トン48億米ドルから、2千1百50万トン55億米ドルへ取引額で数字を伸ばしたとしている。2017年の数量的な減少は、世界中へ向けた古紙輸出数量が前年比7.4%減、コンテナーボードの数量が同7%増、クラフト板紙で同5%増となったことによるもの。古紙に関しては、汚染物質に対する新たな規制を導入した中国向けが同17.5%急減し、1千90万トンとなった。大口で比較的低価格の世界の古紙貿易を除外すれば、米国の2017年の黒字はそれぞれ360万トンと31億米ドルであった。
3月9日付RISIから抜粋
出典:日本紙類輸出組合・日本紙類輸入組合 ペーパー・トレードブログ