レンゴーは、11月11日に出発した南極観測船「しらせ」に、物資輸送用段ボールを提供した。
南極地域観測隊は、南極大陸の天文、気象、地質、生物学を観測するために日本が派遣している調査隊。オゾンホールの発見やCO2のモニタリングによる温室効果ガスの分析など、地球環境に関わる数多くの研究を行っている。また、氷床コアの解析による過去数十万年にわたる気候変動メカニズムや、隕石採集を通じた太陽系46億年の歴史の解明など、その重要性はますます高まっている。今年で第53次となるが、レンゴーは1956年の第1次隊から物資輸送用段ボールを提供し、観測隊の調査・研究活動を支援してきた。
第53次南極観測隊に提供された段ボールは、『L560㎜×W390㎜×H290㎜』(ABフルート)3,300ケースと『L360㎜×W270㎜×H270㎜』(Aフルート)3,200ケース。食糧をはじめ調査研究備品や身のまわり品など、膨大な物資が必要な南極観測には欠かせない包装材となっている。軽くて丈夫で輸送効率に優れ、そのまま保管もできる段ボールは、南極での収集物の保護輸送にも用いられ、また使用済みの段ボールは折りたたんで回収できるため、日本に持ち帰ってリサイクルされている。
同社では、「これからも段ボールの提供を通じて、引き続き南極観測隊の活動を支えいく」と述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future 12/5号」より