WWFジャパンと味の素、キリンホールディングス、JSR、ソニー、三井住友信託銀行、およびレスポンスアビリティ（運営アドバイザー）は11月19日、「持続可能な紙利用のためのコンソーシアム」を立ち上げた。世界的な森林破壊の現状を踏まえ、適切な紙利用を推進するのが目的。

　コンソーシアムでは、参加各社が責任ある調達方針、行動計画、目標などを策定して運用することを基本とし、2020年までに持続可能な紙利用を実践する。この意識が社会全体に広まるよう、情報発信や普及啓発活動も行っていく。基本的な考え方と具体的な活動は次の通り。

＜基本的考え方＞

○信頼できる認証制度や再生紙を優先的に利用すること

○保護価値の高い地域を破壊していないこと

○伐採にあたって原木生産地の法令を守り、適切な手続きで生産されたものであること

○重大な環境・社会的問題に関わる事業者の製品ではないこと

＜具体的な活動＞

○持続可能な紙の利用を進めるための情報提供

○情報発信や普及啓発活動

○メンバー間の定期的な情報共有

○サプライヤーや取引先への取組みの拡大

　またコンソーシアムでは、「この目的に賛同し責任ある調達方針を定めて活動する企業・団体の参画を歓迎する」としており、今後も新たな参加企業を募っていく模様。

 

株式会社　紙業タイムス社　「Future12/23号」より