小津産業は、2014年5月期決算を次の通り発表した。数値は連結ベース、単位100万円、( )内は対前年度増減率。
〔14年5月期〕
売上高 39,242 (+11.1%)
営業益 514 (+90.8%)
経常益 545 (+23.7%)
当期益 342 (+60.6%)
〔次期予想〕
売上高 38,600 (△1.6%)
営業益 450 (△12.6%)
経常益 460 (△15.7%)
当期益 280 (△18.4%)
当期業績は、前年度末から1Qにかけて新たに連結範囲に含めたディプロと小津(上海)貿易有限公司の業績が寄与し、増収増益となった。主なセグメントの概況は次の通り。
〔不織布〕メディカル分野は低調だったが、エレクトロニクス分野の堅調に加え、コスメ分野も小津(上海)の業績が寄与したことなどから好調で、売上高は前年同期比+31.0%、セグメント利益は同+121.7%の大幅増益となった。
〔家庭紙・日用雑貨〕メーカーの価格修正によりティシュの底値は上昇したが、消費者の根強い低価格志向や廉価な輸入品の流入により販売価格は軟調に推移。新規エリアの開拓などにより増収となったものの、利益面は引き続き低調だった。これらの結果、売上高は前年同期比+3.0%、セグメント利益は同△67.8%だった。
次期については、堅調な既存事業の拡大を図りつつ、新事業・新製品の開発にも注力していく。新たに連結に加えたディプロでは、機械設備への投資も予定している。家庭紙・日用雑貨事業は、消費者の根強い低価格志向に加え、小売りの経営統合などの動きが進み、不透明な状況が続くと思われるが、物流の効率化を中心に経費圧縮に努めながら、高付加価値商品の創出・販売に取り組んでいく。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/4号」より