大王製紙が行った転換社債の発行により損害を受けたとして、北越紀州製紙が大王の役員13名に対し約88億円の損害賠償を求めていた訴訟の、第1回口頭弁論が1月28日、東京地裁で行われた。
双方の主張を受けて地裁は、両社に次のように命じた。大王製紙に対しては、「転換社債発行を決めた際の取締役会議事録」と「転換社債の公正価値に関する外部機関の評価報告書」の開示について、次回口頭弁論までに検討すること、また北越紀州製紙には、自らの主張内容(請求原因)をより明確にし、2月26日までに書面で提出するよう指示した。
株式会社 紙業タイムス社 「Future2/22号」より