レンゴーの合弁企業、ビナクラフトペーパー社(ベトナム)はこのほど、新たな段ボール原紙生産設備(2号抄紙機、写真)を稼働させた。
ASEAN諸国の中でも特に高い経済成長を続けるベトナムでは、2016年のGDPも6.1%の伸びが見込まれ、段ボール原紙の需要も拡大している。ビナクラフトペーパー社は2号機の稼働により、これまで中しんを併抄していた1号機をライナーマシンにし、2台合計の生産能力を年間24万6,000tから48万9,000t体制へ増強、旺盛な需要に応えていく。また、最先端のコジェネレーションシステムや原料処理ライン、排水処理ラインを導入して環境保全にも力を入れる。
海外事業を大きな柱の一つとするレンゴーグループは、東南アジアを重要な戦略地域と位置付けており、「高い経済成長が期待されるベトナムで、事業の一層の充実を図っていく」としている。
【ビナクラフトペーパー社の概要】
▽本社:ベトナム・ビンズオン省ミーフック工業団地内(ホーチミン市より北西45㎞)▽代表者:Sangchai Wiriyaumpaiwong社長▽資本金:1億9,000万㌦▽出資企業:Siam Kraft Industry Co., Ltd.70%、レンゴー30%▽生産品目:段ボール原紙(ライナーおよび中しん)▽生産量:年産48万9,000t(1号機+2号機)
【2号抄紙機の概要】
▽生産品目:段ボール原紙(中しん)▽生産能力:年産22万t▽投資額:1億3,000万㌦
株式会社 紙業タイムス社 「Future12/5号」より