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紙の業界ニュース

2018/03/07

決 算

=紙パの第3四半期業績③=
 前号に続き、紙パ関連各社の第3四半期(2017年4~12月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、( )内は対前年同期増減率、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙会社】
●北越紀州製紙
〔第3四半期〕
 売上高 200,667 (+2.2%)
 営業益 8,151 (△8.1%)
 経常益 10,795 (+10.0%)
 当期益 6,975 (+0.3%)
〔通期予想〕
 売上高 275,000 (+4.8%)
 営業益 12,000 (△7.0%)
 経常益 16,000 (+13.8%)
 当期益 11,000 (+6.0%)
 営業利益は原燃料価格の高騰などにより減益となったものの、海外子会社の増収および収益改善などにより売上高は増加、経常利益も増益となった。
○紙パルプ事業…売上高は前年同期比+2.8%、セグメント利益は同△12.4%。
○パッケージング・紙加工事業…売上高は前年同期比△3.1%、セグメント利益は同△4.1%。
●特種東海製紙
〔第3四半期〕
 売上高 59,473 (+3.0%)
 営業益   3,160 (△11.1%)
 経常益   2,037 (△53.6%)
 当期益 1,326 (△69.1%)
〔通期予想〕
 売上高 78,400 (+0.9%)
 営業益 3,300 (△29.9%)
 経常益 1,900 (△62.6%)
 当期益 1,000 (△74.0%)
○産業素材事業…売上高は前年同期比+7.0%、セグメント利益は同△7.1%。主力の段ボール原紙およびクラフト紙は、営業を開始した日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの生産が順調に推移したことなどにより、販売量が前年同期を上回った。
○特殊素材事業…売上高は前年同期比△1.5%、セグメント利益は同△5.9%。特殊印刷用紙は、秋の需要期に一部製品で回復の兆しを見せたものの、販売量・金額ともに前年同期割れ。特殊機能紙は、電子関連分野が堅調で販売量・金額ともに前年同期を上回った。
○生活商品事業…売上高は前年同期比+1.3%、セグメント利益は同△14.5%。ペーパータオルは、販売量は前年同期並みだったが、販売価格は低下。トイレットペーパーは販売量が前年同期比プラス。
●巴川製紙所
〔第3四半期〕
 売上高 26,561 (+12.8%)
 営業益 1,183 (+299.4%)
 経常益 1,095 〈91〉
 当期益 694 〈△283〉
〔通期予想〕
 売上高 35,000 (+8.1%)
 営業益   1,100 (+27.3%)
 経常益   1,000 (+114.9%)
 当期益   600 (+137.3%)
 トナー事業で販売量の増加が継続し、半導体市場向け電子部品関連製品およびディスプレイ市場向け光学フィルム関連事業も大幅な受注増となった。機能紙事業も、市場が縮小する製品もある中で売上高は前年同期を上回った。これに、中国事業を3月末決算に統一した影響が加わり、増収となった。営業利益は、売上の好調に加えて、使用電力の削減や各種コストダウンの効果も発現し、大幅に改善。経常利益は、営業利益の改善に加え為替差損が前年同期に比べて大幅に減少した結果、約12倍に増加、当期利益も黒字転換した。主なセグメントの業績(前年同期比)は、プラスチック材料加工事業が売上高+19.6%、セグメント利益+224.8%、製紙・塗工紙関連事業が売上高+2.7%、セグメント損失△6,700万円(前年同期△1億700万円)。
【紙流通】
●日本紙パルプ商事
〔第3四半期〕
 売上高 388,216 (+9.7%)
 営業益   7,111 (+19.5%)
 経常益   7,156 (+12.2%)
 当期益   4,706 (+1.7%)
〔通期予想〕
 売上高 530,000 (+8.0%)
 営業益   9,500 (+17.1%)
 経常益   9,000 (+12.2%)
 当期益   5,200 (+0.2%)
○国内卸売…紙・板紙の出荷量は微減ながら、売上高は価格修正もあり前年同期比+0.9%。経常利益は機能材の好調などにより同+3.0%。
○海外卸売…売上高は、2Qに連結化したBall & Doggett Group Pty Ltdの業績が3Qから反映されたこと、また日本からの輸出増加や円安により、前年同期比+19.4%。経常利益は、Ball & Doggett Groupの株式取得関連費用計上などにより同+1.5%にとどまった。
○製紙および加工…売上高は、再生家庭紙事業、段ボール加工事業の販売量増加により、前年同期比+9.4%。経常利益は原料古紙価格の上昇などが影響して同△5.9%。
○資源および環境…古紙価格の上昇で古紙事業が好調だったほか、2016年夏から営業運転を開始した岩手県のバイオマス発電事業の業績が期初から反映され、売上高は前年同期比+61.2%、経常利益は同+262.6%。
○不動産賃貸…売上高は前年同期比△0.7%、経常利益は+16.9%。
【紙加工】
●リンテック
〔第3四半期〕
 売上高 186,523 (+23.4%)
 営業益 15,819 (+22.2%)
 経常益 15,414 (+26.8%)
 当期益 10,065 (+16.3%)
〔通期予想〕
 売上高 245,000 (+18.9%)
 営業益 20,000 (+20.5%)
 経常益 19,200 (+22.4%)
 当期益 12,500 (+9.2%)
○印刷材・産業工材関連…売上高は前年同期比+47.8%、営業利益は同+54.1%。印刷・情報材事業部門は、国内では粘着紙の物流・通販関連が好調に推移、粘着フィルムは飲料用や化粧品などのアイキャッチラベル需要で順調に推移。海外もASEANが堅調だったほか2016年末に買収した欧米子会社の売上げが加わり、同部門は増収。産業工材事業部門は、国内は低調だったが、自動車用粘着製品などがアジア地域で堅調だったほか、前出の欧米子会社の売上げが加わり、同部門も増収。
○電子・光学関連…売上高は前年同期比+7.7%、営業利益は同+29.3%。アドバンストマテリアルズ事業部門は増収、オプティカル材事業部門は減収。
○洋紙・加工材関連…売上高は前年同期比+4.4%、営業利益は同△2.2%。洋紙事業部門は工業用特殊紙や耐油紙の堅調により、加工材事業部門はFPCカバーレイ用剥離紙や光学関連製品用剥離フィルムなどの堅調により、いずれも増収。
●朝日印刷
〔第3四半期〕
 売上高 29,022 (+2.9%)
 営業益 2,012 (+3.8%)
 経常益 2,276 (+3.7%)
 当期益 1,548 (+7.5%)
〔通期予想〕
 売上高 38,000 (+1.1%)
 営業益 2,540 (+2.2%)
 経常益 2,820 (+0.7%)
 当期益 1,920 (+4.0%)
 グループ内連携により顧客対応力を強化した結果、増収となった。利益面も、受注量拡大に伴う変動費の増加や労務費の増加はあったが、売上増加により全段階で増益。
○印刷包材事業…医薬品市場ではOTC向け・医療用向けともに前年同期を上回り、また化粧品向けも好調な市場環境を受けて受注が増加し、売上高は前年同期比+3.5%となった。
○包装システム販売事業…売上高は前年同期比△3.8%。
○その他(人材派遣事業)…売上高は前年同期比+20.2%。
●昭和パックス
〔第3四半期〕
 売上高 15,586 (+4.8%)
 営業益 1,097 (+20.3%)
 経常益 1,219 (+21.3%)
 当期益 825 (+22.1%)
〔通期予想〕
 売上高 20,500 (+2.6%)
 営業益 1,226 (+2.6%)
 経常益 1,332 (+2.6%)
 当期益 894 (+2.9%)
○重包装袋…売上高は前年同期比+4.9%。売上量は前年同期比+2.7%。米麦袋は砂糖・甘味、塩、飼料用途が減少したが、主力の合成樹脂用途が大幅に増加したほか底貼袋で注力している製粉用途も増加。子会社の九州紙工の売上量は米麦袋が盛り返したほか、一般袋も茶袋などが増加して同+4.0%、タイ昭和パックスは同+4.9%、山陰製袋工業は同+11.6%。
○フィルム製品…売上高は前年同期比+5.0%。売上量は同+8.5%で、シュリンクフィルム、一般広幅ポリエチレンフィルムなど産業用が数量を伸ばした。農業用は10~12月期にやや盛り返しつつあるものの、7~9月期でハウス用農酢ビフィルムが落ち込んだことが響き、3Q累計では前年同期割れ。 
○コンテナー…売上高は前年同期比△3.4%。液体輸送用コンテナーライナー「エスタンク」の売上量は横ばいだったが、ほかは減少。
●ニッポン高度紙工業
〔第3四半期〕
 売上高 13,020 (+16.4%)
 営業益 1,521 (+325.0%)
 経常益 1,491 (+419.1%)
 当期益 1,164 (+463.5%)
〔通期予想〕
 売上高 16,800 (+11.3%)
 営業益 1,500 (+196.7%)
 経常益 1,500 (+335.5%)
 当期益 1,200 〈△454〉
○コンデンサ用セパレータ…汎用インバータなどの産業機器やエアコン用インバータなどの白物家電などの中高圧品向けや、車載分野での各種ECU用などの低圧品向けが好調に推移し、売上高は前年同期比+17.7%。
○電池用セパレータ…省エネ型車両などに使用される電気二重層キャパシタ用および大型リチウムイオン電池用が堅調に推移した結果、売上高は前年同期比+9.9%。
○パルプ…日本および欧州の取引先への拡販活動に努め、売上高は前年同期比+16.0%。
●ハビックス
〔第3四半期〕
 売上高 9,830 (+2.6%)
 営業益 973 (△16.6%)
 経常益 982 (△15.2%)
 当期益 717 (△10.7%)
〔通期予想〕
 売上高 13,435 (+7.0%)
 営業益 1,191 (△17.2%)
 経常益 1,172 (△19.5%)
 当期益 819 (△21.5%)
○不織布関連事業…売上高は前年同期比△1.5%、セグメント利益は同+3.4%。パルプ不織布原反は、収益性向上のため一部のおしぼり向け製品の販売を減らしたことや、ドリップ吸収シートの販売減などにより、減収減益。パルプ不織布加工品はクッキングペーパーの増販により増収増益。化合繊不織布は収益性向上のため一部製品の販売を停止したことにより減収となったが、利益は収益性向上と生産効率改善により増益。
○紙関連事業…売上高は前年同期比+9.4%、セグメント利益は同△22.9%。衛生用紙は、前年度に増設した海津工場の生産設備が順調に稼働し、衛生材料向け製品の販売が堅調だったことなどにより増収となったが、輸入パルプや原油の価格上昇と円安などの影響で原燃料価格が上昇し、利益は減少。
●中央紙器工業
〔第3四半期〕
 売上高 9,114 (+6.5%)
 営業益 683 (△9.8%)
 経常益 646 (△20.1%)
 当期益 372 (△29.3%)
〔通期予想〕
 売上高 12,250 (+4.8%)
 営業益 950 (+1.5%)
 経常益 1,000 (+8.0%)
 当期益 620 (+10.6%)
 国内では主要取引先の自動車・電気機械関連を中心に売上が増加した。一方、海外進出先である中国では、環境規制に起因した原材料価格上昇分の対策効果が現れ売上増となるものの、原材料価格高騰の影響により利益は減少し、全体として増収減益となった。
 セグメント別の業績は、日本は売上高が前年同期比+2.7%、セグメント利益が同△4.5%、中国は売上高が同+32.2%、セグメント損益は損失計上(△1.3億円)。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future3/5号」より
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