日本製紙と四国化工機は、牛乳などチルド流通の屋根型紙パックに対応する最新鋭充填機「UPN-SEC14S」の開発を進め、2019年度より市場投入する。
「UPN-SEC14S」は、日本製紙の屋根型紙容器『NP-PAK(エヌピーパック)』『Pure-Pak(ピュアパック)』に対応する高性能ESL(賞味期限延長)充填機「UPN-SEC」シリーズの最新鋭充填機となる。同シリーズのコンセプトであるチャンバー構造による「高衛生性」「省力化」を継承するとともに、近年採用が増加している口栓付の屋根型紙容器に対応するため、口栓装着機構を搭載。さらに、IoT技術を積極的に活用し、遠隔メンテナンス支援技術を導入する。
◎「UPN-SEC14S」の特徴…①高速ESL機(最大14,000本/h)で、口栓装着対応 ②高性能殺菌装置を装備 ③チャンバー構造を採用し、チャンバー部の全自動丸洗い装置による人為的な洗浄効果差異を排除するとともに省力化にも貢献 ④使い勝手を考慮したイージーオペレーション ⑤IoT技術を活用したメンテナンス支援
四国化工機は、牛乳パックなどの紙容器成形充填機で国内シェア約70%を獲得するほか、世界50ヵ国以上に機械技術を提供している。日本製紙は同社の国内総販売代理店であり、両社は今後も液体用紙容器の国内最大手として、「カートン、充填機、メンテナンスの三位一体となったシステム販売を展開していく」と述べている。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/15号」より