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紙の業界ニュース

2021/09/17

決 算

=紙パの第1四半期②=
 前号に続き、紙パルプ関連各社の2022年3月期第1四半期(2021年4~6月)決算を紹介する。以下、連結ベース、単位100万円、%表記は対前年同期比、〈 〉内は前年同期の実績値。
【製紙】
■北越コーポレーション
〔第1四半期〕
 売上高 62,286 (+21.1%)
 営業益 4,715 〈△1,277〉
 経常益 6,963 (+693.6%)
 当期益 7,499 (+201.1%)
〔通期予想〕
 売上高 255,000 (+14.6%)
 営業益 15,000 (+781.4%)
 経常益 20,000 (+105.0%)
 当期益 17,000 (+19.9%)
 前年は新型コロナの影響で需要が大きく落ち込んだが、今年は持ち直しの動きが出てきており、特に洋紙、白板紙で販売量が増加して大幅な増収増益となった。通期予想は5月公表の前回予想から変更なし。
■三菱製紙
〔第1四半期〕
 売上高 41,746 (+1.4%)
 営業益 △1 〈△1,479〉
 経常益 335 〈△1,236〉
 当期益 △1,161 〈△1,661〉
〔通期予想〕
 売上高 175,000 (+7.8%)
 営業益 3,000 〈△1,770〉
 経常益 4,000 〈△636〉
 当期益 2,500 〈△2,532〉
 一部地域で外出やイベントの制限が緩和されたことなどから、緩やかに需要の回復が見られ、収益が改善した。当期益は、投資有価証券評価損646百万円を計上したことなどにより、赤字となった。
○紙・パルプ事業…売上高△1.3%、営業損益△1,138百万円(前年同期1,147百万円)。国内は、前年に比べると印刷用紙を中心に販売量、金額ともに一定程度回復した。欧州子会社はコロナの影響で主力製品の販売量・金額が減少。
○イメージング事業…売上高+3.8%、営業利益617百万円(前年同期△637百万円)。内外ともに写真感光材料やIJ用紙の需要に持ち直しの動きが見られたほか、業務用IJ用紙、エレクトロニクス関連製品の新規開拓や固定費削減にも努め、増収増益となった。
○機能材事業…売上高+23.3%、営業利益+96.0%。化学紙は主力の化粧板原紙やテープ原紙の需要が回復し、そのほかもエアフィルター、水処理膜支持体を中心に堅調に推移した。
○倉庫・運輸事業…売上高+7.6%、営業利益+285.3%。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■中越パルプ工業
〔第1四半期〕
 売上高 22,352 (+20.3%)
 営業益 814 〈△1,189〉
 経常益 1,009 〈△1,179〉
 当期益 712 〈△1,178〉
〔通期予想〕
 売上高 85,000 (+3.7%)
 営業益 1,650 〈△347〉
 経常益 1,750 〈△319〉
 当期益 700 〈△1,052〉
 コロナ以前の前々期並みの販売量を達成した。収益面でも、コスト削減の推進に加え、当期は高岡工場の定期点検停止を8~9月にずらしたことで1Qの稼働率が向上したため、大きく改善した。
○紙・パルプ製造事業…売上高+25.0%、営業利益681百万円(前年同期△1,461百万円)。新聞用紙は、需要構造的には減少傾向だが、他社の被災に伴い救援納入を行ったことで一時的に前年を上回った。印刷用紙は販売量・金額ともに前年を上回り、さらに輸出で販売量を補完してコロナ以前と比べても増加した。包装用紙、特殊紙・板紙・加工品、パルプも販売量・金額が前年を上回った。
○発電事業…売上高△15.2%、営業利益△76.8%。紙生産量増加に伴い売電量が減少。
○その他…売上高+14.1%、営業利益62百万円(前年同期△59百万円)。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■特種東海製紙
〔第1四半期〕
 売上高 18,820 (+5.4%)
 営業益 1,167 (+118.8%)
 経常益 1,842 (+36.8%)
 当期益 1,467 (△39.7%)
〔通期予想〕
 売上高 81,000 (+6.0%)
 営業益 3,600 (+11.5%)
 経常益 5,000 (△16.3%)
 当期益 3,600 (△35.7%)
 事業環境が前年に比べ大幅に改善して増収となった。利益面も、原価低減や固定費削減の効果もあって大幅な営業増益となった。
○産業素材事業…売上高+1.4%、営業利益+19.6%。主力の段ボール原紙とクラフト紙は、日本東海インダストリアルペーパーサプライ向けの売上げが堅調に推移した。
○特殊素材事業…売上高+24.5%、営業利益+357.6%。特殊印刷用紙は、出版向けが回復傾向だが、商印、パッケージ向けはコロナ影響で依然厳しい。特殊機能紙は、地域経済対策用のプレミアム商品券の需要を取り込んだほか、海外向け一部製品の需要が旺盛だった。利益は原価低減の徹底で大幅増益。
○生活商品事業…売上高△0.2%、営業利益+15.4%。ペーパータオルは衛生意識の定着で旺盛な需要が維持され販売量が増加。ラミネートなどの加工製品は、経済の回復基調に加えて新規受注の成果もあり、販売量が大幅に増加。トイレットペーパーは販売量が減少。
○環境関連事業…売上高△10.2%、営業損益は△144百万円(前年同期△48百万円)。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
【製紙関連】
■レンゴー
〔第1四半期〕
 売上高 180,778 (+9.7%)
 営業益 11,262 (+18.1%)
 経常益 12,634 (+24.4%)
 当期益 12,328 (+77.5%)
〔通期予想〕
 売上高 723,000 (+6.2%)
 営業益 42,000 (+5.2%)
 経常益 44,000 (+1.9%)
 当期益 30,000 (+4.9%)
 需要の回復傾向に加え、特別利益に固定資産売却益を計上したことから、増収増益となった。
○板紙・紙加工関連事業…売上高+5.0%、営業利益+18.0%。販売量が増加し、増収増益。
○軟包装関連事業…売上高+19.0%、営業利益△14.4%。連結子会社の増加により増収となったが、固定費の増加などにより減益。
○重包装関連事業…売上高△3.3%、営業利益△3.6%。収益認識に関する会計基準の適用および原料価格の上昇により、減収減益。
○海外関連事業…売上高+32.4%、営業利益+94.5%。コロナ禍で落ち込んだ需要が回復傾向となり増収増益。
○その他の事業…売上高+6.2%、営業利益+30.6%。貨物量の回復で運送事業の採算が改善した。
 通期予想は、現時点では不確定要素が多いため、5月公表の前回予想を据え置いた。
■リンテック
〔第1四半期〕
 売上高 62,377 (+11.3%)
 営業益 6,405 (+80.7%)
 経常益 6,935 (+99.4%)
 当期益 5,455 (+125.3%)
〔通期予想〕
 売上高 240,000
 営業益 17,500
 経常益 17,500
 当期益 12,500
 半導体・電子部品関連製品が順調に推移したことに加え、他の製品も前年に比べて需要が回復した。
○印刷材・産業工材関連…売上高+10.6%、営業利益757百万円(前年同期△381百万円)。シール・ラベル用粘着製品は、化粧品や医薬関連、飲料キャンペーン用が低調だったが、食品や通販関連が堅調で、海外は米国、中国、アセアンが堅調に推移。自動車用粘着製品やウインドーフィルムは、国内外ともに需要が大きく回復。
○電子・光学関連…売上高+11.3%、営業利益+45.0%。5G関連やカーエレクトロニクス、パソコン需要の増加により、半導体関連粘着テープと関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープが好調。光学ディスプレイ関連粘着製品も堅調に推移。
○洋紙・加工材関連…売上高+14.1%、営業利益+37.9%。洋紙事業は、封筒用紙は前年並みだったが、工業用特殊紙やファストフード向け耐油耐水紙が回復し、増収。加工材事業も増収。
 通期予想は、5月公表の前回予想から変更なし。
■巴川製紙所
〔第1四半期〕
 売上高 7,538 (+6.9%)
 営業益 427 〈△438〉
 経常益 584 〈△438〉
 当期益 416 〈△645〉
〔通期予想〕
 売上高 33,000 (+7.3%)
 営業益 1,200 〈△15〉
 経常益 1,200 (+723.4%)
 当期益 1,000 〈△1,152〉
 半導体関連やトナーで回復基調が継続し、光学フィルム関連では新規案件への準備を進めた結果、増収となった。また、販売の堅調に加え、前年度以前からの構造改革による固定費削減効果や、円安効果もあって、営業増益となった。
○トナー事業…売上高は+14.6%、セグメント利益は183百万円(前年同期△127百万円)。前年度後半からの回復基調が継続したほか、米国工場閉鎖に伴う固定費圧縮効果など、費用削減効果が現れた。
○電子材料事業…売上高は+31.8%、セグメント利益は314百万円(前年同期△75百万円)。半導体関連は前年度後半からの回復基調が継続し、光学フィルム関連は当初計画になかった新規案件獲得への準備を進めた。
○機能紙事業…売上高は+2.1%、セグメント損益は△43百万円(前年同期△215百万円)。既存事業の縮小が進む中、前年同期並みの売上高を確保した。
○セキュリティメディア事業…売上高△20.4%、セグメント利益△47.2%。
○新規開発事業…売上高+1.0%、セグメント損益△103百万円(前年同期△104百万円)。
○その他の事業…売上高△8.0%、セグメント利益+245.7%。
 通期予想は5月公表の前回予想を上方修正した。修正額(単位100万円)は、売上高+1,000、営業益+600、経常益+600、当期益+500。前年度4Qからの好調継続に加え、当初計画外だったスマホ向け光学フィルム関連の受注獲得、円安予想などにより、大幅な増益を見込んだ。
 
株式会社 紙業タイムス社 「Future9/13号」より
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