日本製紙グループの日本東海インダストリアルペーパーサプライが今春発表した多機能段ボール原紙『防水ライナ』が、日本水産の量販店向け鮮魚輸送用パッケージの一部に採用された。今回が初の採用事例となる。
『防水ライナ』は、防水性に加えて防湿性と耐油性を有する多機能段ボール原紙。発泡スチロール容器に氷詰めして輸送する方法が一般的だった鮮魚輸送で、段ボールケースでの輸送を可能にした。『防水ライナ』を使用した段ボールケースは、発泡スチロール容器と比較し、同じ内寸で外寸が小さくなるため輸送効率が向上し、使用後は展開できるので保管スペースも少なくて済む。また、同サイズの発泡スチロール容器と比べると、石油由来原料を約96%削減でき、使用後は古紙としてリサイクルできる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/18号」より