レンゴーは、CO2削減に向けて燃料転換を進めるため、利根川事業所(茨城県坂東市)に発電用バイオマスボイラを新設した。10月から稼働を開始する予定。八潮工場内の設備に次ぐ2機目のバイオマスボイラとなる。
利根川事業所はレンゴーの基幹事業所の一つで、製紙・紙器の2工場からなり、年間約35万tの板紙生産と、加工紙やマルチパックなど紙器製品の印刷加工を行っている。
新設した発電用バイオマスボイラは、首都圏で排出される建設廃材由来の木質チップやRPF、廃タイヤなどを主な燃料とする発電施設。利根川事業所は、2007年に重油からLNGへの燃料転換を実施しており、バイオマスボイラによって再生エネルギーへ転換することで、CO2排出量はさらに年間約9万t削減される見込み。
【バイオマスボイラ設備の概要】▽所在地:茨城県坂東市(利根川事業所敷地内)▽設備名:3号ボイラ設備▽燃料:木質チップ、RPF、廃タイヤ▽蒸気量:117t/h
大阪工研協会の工業技術賞を受賞
レンゴーはこのほど、「環境対応パッケージ『REBIOS』の開発」で、大阪工研協会の第72回工業技術賞を受賞した。『REBIOS』が、バイオマス由来かつ生分解性のセロファンや紙に、ヒートシール性・バリア性を付与した新素材であることが評価されたもの。また、乾燥温度や塗工速度など最適な加工条件を設定し、量産体制を整えたこともポイントとなった。
株式会社 紙業タイムス社 「Future7/25号」より