=岡山製紙=
岡山製紙は、2023年5月期第3四半期決算(22年6月~23年2月、非連結)を次の通り発表した。単位100万円、%表記は対前年同期比。
〔第3四半期〕
売上高 8,014 (+8.1%)
営業益 371 (△28.1%)
経常益 442 (△23.5%)
当期益 305 (△23.3%)
〔通期予想〕
売上高 10,600 (+5.1%)
営業益 600 (△12.8%)
経常益 670 (△11.3%)
当期益 470 (△20.5%)
ウィズコロナへの移行が進む中、国内景気は緩やかに持ち直しているが、物価上昇などの影響により、直近では段ボール原紙を中心とした板紙需要はやや弱含み。利益面は、原料古紙と主燃料であるLNGの価格が上昇し、利益圧迫が見込まれたため製品価格改定の浸透に努めたが、コスト上昇分をカバーするには至らなかった。セグメント別の状況は次の通り。
○板紙事業…売上高+8.4%、セグメント利益△24.8%。板紙需要の軟化により販売量が△4.0%と減少したが、製品価格改定の一定程度浸透により増収となった。利益は、原燃料価格の高騰で減益。
○美粧段ボール事業…売上高+6.6%、セグメント損失△26百万円(前年同期比△14百万円)。主力の青果物向けと通信機器関連品が比較的順調だったことに加え、インクジェットデジタルプリンター品の販売も拡大し、増収となった。しかし、原燃料および資材価格の高騰により損失計上となった。
通期予想は、22年7月公表の業績予想から変更なし。
株式会社 紙業タイムス社 「Future4/24号」より