北越コーポレーションは5月25日の取締役会で、Nippon Active Value Fundの株主提案に反対することを決議した。株主総会は6月29日に開催される。
Nippon Active Value Fundの提案議題は、①譲渡制限付株式報酬制度に係る報酬額承認の件 ②自己株式取得の件 ③社外取締役の員数に関する定款変更の件の3件。北越コーポレーションの取締役会はこれらについて、次のような反対意見(要約)を公表した。
①株主提案は固定報酬と業績連動報酬のバランスを欠く過大な株式報酬枠。また、独立性が高く、経営の監督機能強化が求められる社外取締役の報酬に、業績と連動する報酬を含めるのは適切でない。
②株主提案は短期的な視点に立脚している。これが可決されれば成長投資の財源が損なわれ、(北越の)中長期的成長が停滞するだけでなく財務安定性を損なう恐れもある。
③(現在の)取締役会は長期経営ビジョンと中計達成のために最適な構成。株主提案は独立社外取締役の人数合わせが目的になりかねず、最適な取締役会を構成する上で妨げとなる可能性もある。
Nippon Active Value Fundの提案内容と、取締役会の反対意見の詳細は次記webサイトで。
https://www.hokuetsucorp.com/pdf/20230525_release01.pdf
株式会社 紙業タイムス社 「Future6/12号」より