リンテックは、フッ素樹脂を使わずに耐油性を付与した特殊機能紙を開発、10月2日から受注販売を開始した。
コロナ禍もあって食品のテイクアウト需要が増加する中、脱プラスチックの観点から食品包材として耐油紙のニーズが高まっている。通常、耐油紙にはフッ素樹脂が使われるが、環境意識の高まりとともに、これを使用しないタイプの耐油紙の需要がファストフード店やコンビニを中心に増えている。
リンテックが開発した、フッ素樹脂を使用しない耐油紙は、油が染み出しにくい特性を持ちながら、紙ならではの通気性を保持し、食品を包んだ後も水蒸気を外へ逃して出来たてのおいしさを長く保つことができる。また、印刷・加工適性にも優れており、各種食品包材のほか、カップや敷き紙などの用途にも使用できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/16号」より