ハリマ化成グループは、プラスチックのリサイクルに貢献する製品として、プラスチック基材から印刷層を容易に脱離できる「インキ脱離用プライマー」を開発した。
プラスチックをリサイクルする際には、表面に印刷されたインキを除去する必要があるが、プラスチック基材と印刷層の間に、同社が開発したプライマーを塗工しておけば、アルカリ水で印刷層をスムーズに脱離できる。
同社が開発したプライマーは、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)やポリオレフィンなどのプラスチック基材に対する密着性が高く、塗工性にも優れるという特長もある。インキとの密着性も高く、印刷層に含まれるインキ溶剤に対する耐溶剤性があるため、インキを変える必要がなく、従来の印刷方式の発色や光沢を維持できる。さらに、インキだけでなく、ハードコート、粘着層、離型層への対応が可能なため、さまざまな用途への展開も期待できる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/16号」より