●㈱近澤製紙所(高知)
紙おむつ製造の㈱近澤製紙所(吾川郡いの町4003、代表:近澤隆志)は9月15日に高知地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は津田久敬弁護士(高知市升形4-3 県庁前クリニックビル3階、大塚・津田法律事務所、電088-824-1133)。
同社は、1907年創業の紙おむつメーカー。自社ブランドである『メディパッド』を主力商品とするとともに、 国内製紙メーカーからのOEM受注を手がけ、2018年3月期には売上高約41億5,000万円を計上していた。しかし、コロナ禍で海外向けの受注が減少したほか、大手製紙メーカーの内製化に伴いOEM受注が大幅に減少。23年3月期売上高は約34億7,400万円まで落ち込んだ。また、原料高を受けての価格転嫁が進まず、不採算取引の見直しや人員削減で収益改善を図ったものの、借入依存度が高く資金繰りがひっ迫、今回の措置となった。負債は約33億円。
株式会社 紙業タイムス社 「Future10/23号」より