日本紙パルプ商事(=JP)のグループ会社で倉庫・運送業、断裁加工を行うJPロジネットと、その100%子会社で運送業のJPトランスポートサービスは、ゼロ・エミッション輸送が可能な小型電気トラック(EVトラック)を紙運送業界で初めて導入した。
導入した車両は、三菱ふそうトラック・バス製のEVトラック「eCanter」(eキャンター)。これにより、温室効果ガス排出量削減の取組みを強化する。また同トラックは、最大積載量2,650kgでありながら小回りが利くなど、ドライバーの運転負荷軽減や、安全運転をサポートする最新装備も搭載されている。
海外子会社がEcoVadisの「ゴールドメダル」を獲得
日本紙パルプ商事のグループ会社OVOL Singapore Pte. Ltd.が、国際的なサステナビリティ評価機関であるEcoVadis社(フランス)による2023年の調査で、ゴールドメダルを獲得した。
世界的にサステナビリティ意識が高まる中、多くのグローバル企業がEcoVadisの評価を調達先選定基準の一つとして採用する動きが広がっている。EcoVadisは「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野で企業の方針・取組み・結果を評価しており、現在、世界175ヵ国、200業種におよぶ約10万社以上の企業が評価を獲得している。
OVOL Singaporeは、2007年にシンガポールの紙業界および印刷業界で初めてFSC認証を取得したほか、近年では国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・シンガポールの脱炭素化部門が主導する「LowCarbonSG」マークを紙業界で初めて取得。また、21年からはシンガポール政府が主導する植樹プログラム「One Million Trees Initiative」に参加するなど、社会貢献活動や環境に関する取組みを積極的に行っている。今回、こうした活動の積み重ねが評価され、ゴールドメダルを獲得した。ゴールドメダルは全EcoVadis登録企業の上位5%に入る評価となる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future11/20号」より