王子マテリアの透明化しやすい包装用紙『サンカヨウ』を使用した、イムラの窓付き紙製ファイル『紙エール』(写真)が、日本文具大賞サステナブル部門で優秀賞を受賞した。
『サンカヨウ』は、使用するパルプや抄造条件の最適化により、特殊な樹脂を含浸させると、その部分が透明化する。従来、透明窓部分を持つ紙ファイルや紙封筒を作成する場合、プラスチックの透明フィルムなどを貼り合わせる必要があったが、サンカヨウを用いることで、紙に直接、窓枠の位置や形、大きさなど自由に透明化の処理を施すことができ、その上に印刷やコピーすることも可能だ。この技術は王子マテリアとイムラで共同開発したもの。
紙製素材としてプラスチック使用量の削減はもちろん、使用後は分別処理することなく、紙としてリサイクルできる。
株式会社 紙業タイムス社 「Future8/5号」より