（公社）日本グラフィックデザイン協会（JAGDA）広島地区と（公財）ヒロシマ平和創造基金、（一財）広島国際文化財団が主催する活動、「ヒロシマ・アピールズ」では毎年、「ヒロシマの心」を言葉を超えて訴えるポスターをボランティアで共同制作、国内外に平和を呼びかけている。その2024年版のポスター用紙を提供しているのが竹尾。2024年の作家は副田高行氏で、ポスターのタイトルは『遺品が訴えるもの』。
　1983年に故・亀倉雄策氏の「燃え落ちる蝶」が発表され、その後8年間、毎年1点ずつ新しいポスターが制作された。ポスターは「平和ポスター展」として全国各地で巡回展示、85年にスイス・ジュネーブで開かれた原爆資料展、97年の欧州ヒロシマ展で紹介されるなど、海外でも反響を呼んだ。
　戦後60周年を迎えた2005年を機に制作が再開され、竹尾はポスター用紙を提供している。
　使用紙は『アラベール-FS スノーホワイト』四六判Y目130㎏、印刷加工は油性オフセット5色印刷（プロセス4色＋特色スミ）で、TOPPANが手がけている。
　また8月に開催される「ヒロシマ平和ポスター展 2024」では、これまでに制作された「ヒロシマ・アピールズ」の全ポスターが展示される。
〔ヒロシマ平和ポスター展 2024〕■会期：2024年8月25日（日）～30日（金）10:00～19:00（最終日は17:00まで）■会場：旧日本銀行広島支店（〒730－0036 広島市中区袋町5－21）■料金：無料
　なお2024年版の同ポスターは同ポスター展などで展示されるほか、1枚1,100円（税込）で一般に販売される。
 

株式会社　紙業タイムス社　「Future8/19号」より