三井不動産レジデンシャルとコアレックス信栄は、竣工済みマンションで「入居者が捨てるゴミ」を回収し、「入居者が使うトイレットペーパー/ティシュ」に再資源化して、マンション共用部分に納品するサービスを開始した。
三井不動産レジデンシャルは、持続的に脱炭素活動を実践する「くらしのサス活」の第1弾として、共用部分に専用ステーションを設置し、入居者の不要になった衣類・雑貨をリユースなどの方法により次の利用者へ届けるサービス「くらしのサス活 Circular Action」を計20棟の建物で導入している。
その第2弾が今回の「雑がみ再資源化サービス」。資源ごみ(段ボール・牛乳パック・新聞紙など)以外の雑がみ類(レシート・資源回収に出せない空箱など)を、入居者が洗浄・分解することなく専用の回収袋(写真)に入れてマンション内のゴミ置場へ出すだけで、コアレックス信栄が定期的に回収し、共用部分で使われるトイレットペーパーやティシュにリサイクルする。まずは、豊洲エリアの2物件約800戸でスタートし、今後、三井不動産レジデンシャルが提供する新築分譲マンションや、同社グループが管理する竣工済みマンションにも順次拡大していく予定。
対象となる回収品は、「レシートなどの感熱紙、紙コップや紙皿、窓付き封筒、写真、ビニールコート紙、ノーカーボン紙、化粧品の空き箱、防水加工された紙類」。これらは現在、燃やすゴミの約30%を占めているとされ(コアレックス信栄調べ)、これが「ゴミ」ではなく「資源」として再循環すれば、焼却する場合と比較してCO2排出量が約62%削減される。
コアレックス信栄は、リサイクルが難しく可燃ゴミとして処理されている「難再生古紙」をリサイクルする技術を持つ。今回のプロジェクトでは、回収した雑がみ類から異物を取り除き、紙繊維を抽出することで高品質なトイレットペーパーやティシュに再生する。