日本製紙連合会は、4月のパルプ・パルプ材速報と3月の古紙需給統計を発表した。以下、%表記は特に記載がない限り前年同月比。
■パルプ速報(4月)
製紙パルプの生産は+4.6%の59.0万tで3ヵ月ぶりの増加となった。このうちBKPは+2.7%の46.2万tで3ヵ月ぶりの増加、UKPは+15.5%の9.8万tで4ヵ月連続の増加。
販売は△10.5%の10.9万tで2ヵ月連続の減少。このうちBKPは△11.0%の8.5万tで2ヵ月連続の減少、UKPは△10.7%の2.1万tで3ヵ月ぶりの減少となった。
在庫は15.6万tで前月比は△0.0%、前年同月比は△11.0%で9ヵ月連続の減少。このうちBKPは9.7万t、前月比は△6.9%で2ヵ月連続の減少、前年同月比は△23.3%で12ヵ月連続の減少。UKPは5.4万t、前月比は+15.5%で3ヵ月ぶりの増加、前年同月比は+23.3%で11ヵ月連続の増加。
■パルプ材速報(4月)
パルプ材の消費は+5.4%の112.8万tで3ヵ月ぶりの増加。このうち針葉樹は針葉樹系パルプの生産が伸びて+8.0%の38.3万t。広葉樹はLBKPの増加で+4.1%の74.5万tとなり、3ヵ月ぶりの増加。
集荷は+8.3%の121.0万tで2ヵ月ぶりの増加。このうち、輸入は+9.5%の89.4万。内訳は、針葉樹が+12.6%の18.7万t、広葉樹が+8.7%の70.7万t。国産は+4.9%の31.6万tで6ヵ月ぶりに30万t台となった。内訳は針葉樹が+2.8%の24.5万t、広葉樹が+13.0%の7.1万t。
在庫は117.3万t、前月比は+3.3%、前年同月比は△7.9%。維持月数は前月と同じ1.0ヵ月。
■古紙需給(3月)
古紙の入荷は△0.3%の125.0万tで2ヵ月連続の減少。内訳は、段ボール古紙が+1.4%(77.5万t)で2ヵ月ぶりの増加、雑誌古紙が+0.6%(16.8万t)、新聞古紙が△8.8%(14.1万t)で44ヵ月連続の減少、上級古紙が+0.4%(13.1万t)だった。
消費は△1.2%の127.5万tで5ヵ月連続の減少となった。内訳は、段ボール古紙+1.9%(79.9万t)、雑誌古紙+1.0%(17.3万t)、新聞古紙△16.9%(14.0万t)、上級古紙△1.9%(12.9万t)。
在庫は56.6万tで前月比△4.2%、前年同月比+12.0%。輸出は△28.7%の13.8万tで9ヵ月連続の減少。ベトナム、台湾が主な輸出先。